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ステージ4の大腸がんとは?主な症状や検査方法、治療方法について分かりやすく解説

ステージ4の大腸がんとは? 主な症状や検査方法、治療方法について分かりやすく解説

投稿日:2026年11月06日

更新日:2026年11月06日

大腸がんは、日本でも多くみられるがんの一つです。ステージ4と診断されると不安を感じる方も多いですが、治療の選択肢は一つではありません。

症状や検査方法、手術・薬物療法・放射線療法・免疫細胞治療などの治療の選択肢を知ることで、今後の方針を考えやすくなります。

本記事では、ステージ4の大腸がんについて、診断・検査、治療方法、治療を受ける際に意識したいポイントも含めて分かりやすく解説します。

<この記事で分かること>

  • ● 大腸がんのステージ4は、離れた臓器や組織にがんが転移している状態
  • ● 画像検査、内視鏡検査、生検、腫瘍マーカー検査などが行われ、治療方針が検討される
  • ● 主な治療方法には、手術、薬物療法、放射線療法、免疫細胞治療などがある

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大腸がんとは?

大腸がんとは、大腸の粘膜に発生するがんです。大腸は「結腸」と「直腸」に分かれていて、そこにできるがんをまとめて大腸がんと呼びます。

大腸がんは、日本でもとても多いがんの一つです。食生活、運動不足、肥満、飲酒、喫煙などの生活習慣や、遺伝的な要因が関係していると考えられています。

大腸がんの罹患率

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男女ともにおよそ2人に1人とされています。大腸がんは、その中でも特に多いがんです。厚生労働省によると、2023年に大腸がんと診断された方は、15万4,039人とされています。

男女別に見ると、男性では前立腺に次いで2番目に多く、女性では乳房に次いで2番目に多い部位です。大腸がんは「一部の人だけが気を付ければ良い病気」ではなく、男女ともに身近ながんといえるでしょう。

※参考:厚生労働省.「令和5年 全国がん登録 罹患数・率 報告」.https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001630323.pdf,(参照2026-08-05).

ステージ4の定義

大腸がんの進み具合は、がんが大腸の壁にどれくらい深く入り込んでいるか、リンパ節に広がっているか、そして離れた臓器に転移しているかで判断されます。

大腸がんのステージ4は、がんが大腸だけにとどまらず、離れた臓器や組織に転移している状態のことです。具体的には、肝臓、肺、腹膜、骨、脳などへの転移が挙げられます。

ステージ4の大腸がんで現れる主な症状

ステージ4の大腸がんで現れる主な症状

  • ● ステージ4の大腸がんでは、症状が体全体の不調として現れる場合があります。ここからは、ステージ4の大腸がんで現れる主な症状について確認していきましょう。

全身症状や消化器症状

ステージ4の大腸がんの全身症状としては、食欲が落ちたり、体重が減ったり、強いだるさを感じたりすることが挙げられます。出血や栄養状態の低下によって貧血が起こると、疲れやすさや息切れにつながる場合もあるでしょう。

消化器症状としては、腸の通り道が狭くなり、便秘や下痢をくり返したり、便が細くなったりすることが挙げられます。血便が生じたり、お腹の痛みや張りを感じたりするケースもあるでしょう。

また転移した場所によって症状が変わることもあります。症状は人によって大きく異なるため、気になる変化があるときは、早めに医師へ相談することが大切です。

腸閉塞や腹水

ステージ4の大腸がんでは、腸閉塞や腹水が起こる場合があります。

腸閉塞とは、がんが大きくなって腸の通り道をふさいだり、腹膜への転移や手術後の癒着などにより腸が狭くなったりすることで、便やガスが通りにくくなる状態です。お腹の痛みや強い張り、吐き気、嘔吐、便秘、ガスが出ないといった症状が出ることがあります。

また腹水とは、お腹の中に水分がたまる状態です。お腹がふくらむ、お腹が張って苦しい、食欲が落ちる、便秘やむくみが出る、といった症状につながることがあります。

どちらも、体への負担や生活のしやすさに大きく関わる症状です。このような症状が続く場合は、我慢せず早めに医師へ相談しましょう。

大腸がんの主な検査方法

大腸がんの検査では、まず「がんの可能性があるか」を調べ、必要に応じて「どこまで広がっているのか」を詳しく確認していきます。

どの検査を選ぶかは、症状や体の状態、疑われるがんの場所、目的によって変わります。大腸がんの主な検査方法は以下の通りです。

  • ● 画像検査
  • ● 大腸内視鏡検査
  • ● 生検
  • ● 腫瘍マーカー

それぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

画像検査

がんの広がりや転移を確認するために、CT、MRI、PET検査などの画像検査が使われます。それぞれ、がんの大きさや他の臓器への転移の有無、治療の効果の判定、治療後の再発の有無を確認するなど、さまざまな目的で行われます。

画像検査は、適切な治療を行うための方針の立案や予後の予測に重要な役割を果たします。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査では、肛門から内視鏡を入れて大腸の中を直接観察し、がんの有無、場所、大きさ、出血の状態などを確認します。

疑わしい部分があれば、その場で組織を少し採って調べる生検も行います。

生検

大腸がんの生検とは、大腸内視鏡検査などで「がんかもしれない」と思われる部分が見つかったときに、その組織を少しだけ採取して、がんの種類や性質などを詳しく調べる検査のことです。

必要に応じて、遺伝子変異や分子の特徴を確認し、薬物療法や放射線治療、免疫細胞治療などの治療方針を考える手がかりになる場合もあります。

腫瘍マーカー

大腸がんの検査では、腫瘍マーカーを用いることがあります。腫瘍マーカー検査は、がんの診断の補助や、治療効果の確認、再発の可能性を調べる際などに使用されます。

ステージ4の大腸がんに対する主な治療方法

ステージ4の大腸がんでは、治療を一つの方法だけで考えるのではなく、がんの広がり方、転移の場所、体力、これまでの治療歴、本人の希望などを踏まえて、いくつかの治療を組み合わせることが多いです。

ここからは、ステージ4の大腸がんに対する、以下の主な治療方法について確認していきましょう。

  • ● 手術療法
  • ● 薬物療法
  • ● 放射線療法
  • ● 免疫細胞治療

手術療法

転移が限られていて、手術で取り切れる可能性がある場合には、手術(外科治療)が検討されることもあります。

例えば、肝臓や肺など転移が限られている場合、原発巣である大腸のがんと転移したがんを切除することで、安定した状態を長く保てる可能性があるでしょう。手術の適応については、転移の状態や体力など、患者さんの全身状態を確認しながら検討されます。

薬物療法

ステージ4の大腸がんに対する薬物療法は、手術によりがんを取り切るのが難しい場合に行われる治療法です。がんの進行を抑えたり、症状を和らげたりするのを目的に行われます。

薬物療法には、細胞障害性抗がん薬の他、がん細胞の増殖に関わる特定の仕組みに作用する分子標的薬、免疫の働きを利用する免疫チェックポイント阻害薬などがあります。患者さんの全身状態や転移の範囲、がんの遺伝子変異などを確認し、使用する薬剤や組み合わせを検討するのが一般的です。

放射線療法

放射線療法は、主に痛みや吐き気、嘔吐、めまいなどのがんによる症状をやわらげる目的で行われます。先述した薬物療法と組み合わせて行われる場合もあるでしょう。

照射する部位や範囲、治療回数は、症状や患者さんの全身状態などを踏まえて決められます。治療を受ける際に、体の変化やつらさを感じたときは、すぐに医師に相談することが大切です。

免疫細胞治療

免疫細胞治療は、患者さん自身の免疫細胞を取り出し、培養して数を増やしたり、効率的にがん細胞を攻撃したりするようにしてから体内に戻す治療法です。

患者さん自身の細胞を使用するため、副作用が比較的少ないとされ、薬物療法や放射線治療などと組み合わせて行われることもあります。

免疫細胞治療は、患者さんの体への負担を考慮しながら、治療の選択肢を広げる方法の一つとして位置づけられています。

ステージ4の大腸がんの治療を受ける際に意識したいこと

ステージ4の大腸がんでは、手術療法・薬物療法・放射線療法・免疫細胞治療などの治療方法が検討されます。治療方針を決める際には、患者さん自身が「どのような治療を望むか」を大切にしながら進めていくことがポイントです。

ここからは、ステージ4の大腸がんの治療を受ける際に意識したいことを解説します。

家族や医療チームと連携し治療方針を決める

ステージ4の大腸がんでは、治療方法が一つに決まっているわけではなく、いくつもの選択肢を組み合わせながら進められます。一人で判断するのが難しい場合は、家族や医療チームなど、周囲の人に相談しながら考えるとよいでしょう。

特に家族のサポートを得ることは治療を続ける上で大きな力になります。家族が治療内容を理解している状態であれば、通院の付き添いや、日常生活の支援など、状況に応じたサポートを受けやすくなります。また不安や迷いを共有すると、気持ちの負担を和らげることにもつながるでしょう。

また、医療チームから治療ごとの効果やリスク、生活への影響について説明を受けることで、それぞれの選択肢を比較しやすくなります。医師だけではなく、看護師や薬剤師など、それぞれの専門的な立場から説明や支援を受けられるため、不安や疑問がある場合は遠慮せずに伝えるのが大切です。

患者さん本人の希望を中心に、家族や医療チームと連携し、納得できる治療方針を検討しましょう。

セカンドオピニオンを活用する

ステージ4の大腸がんでは、治療の選択肢が多く、どれを選ぶべきか迷うことがあります。そのようなときに役立つのがセカンドオピニオンです。

現在の主治医とは別の医師の意見を聞くことで、今の治療方針に納得できたり、新しい選択肢が見つかったりする場合があります。主治医との関係を壊すものではなく、納得して治療を選ぶための手段として活用されることも少なくありません。

医療機関によって、専門分野や設備、行える治療が異なるので、別の視点から話を聞くと納得できる治療方針を検討しやすくなるでしょう。

セカンドオピニオンは、患者さんが安心して治療を続けられるようにするための仕組みで、納得して治療を選択するための手段の一つです。

まとめ

大腸がんは日本で罹患数の多いがんの一つで、ステージ4は肝臓や肺など離れた臓器へ転移した状態を指します。全身症状、消化器症状、腸閉塞、腹水などの症状が現れることがあり、画像検査、大腸内視鏡検査、生検、腫瘍マーカーなどにより詳しく検査されます。

ステージ4の大腸がんの治療は、検査結果や患者さんの全身状態、希望などを踏まえ、手術、薬物療法、放射線療法、免疫細胞治療などから適切な方法が検討されます。治療方法に迷う場合は、家族や医療チームへ相談しつつ、必要に応じてセカンドオピニオンを活用することも大切です。それぞれの治療の目的や体への負担、生活への影響を確認し、納得できる治療方針を考えていきましょう。

瀬田クリニック東京では、患者さんの状態や現在受けている治療を踏まえ、免疫細胞治療の適応や標準治療との組み合わせについて提案しています。一人ひとりの状態に合わせた提案を行っておりますので、免疫細胞治療について詳しく知りたい方や、治療の選択肢を広げたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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