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声のかすれは喉頭がんの可能性あり?主な症状や検査方法、治療法を解説

声のかすれは喉頭がんの可能性あり? 主な症状や検査方法、治療法を解説

投稿日:2026年10月23日

更新日:2026年10月23日

声のかすれが2週間以上続くと「もしかして喉頭がんではないか」と不安になる方もいるのではないでしょうか。実際に、のどの不調が喉頭がんによる症状である可能性もあります。

本記事では喉頭がんの基礎知識を説明すると共に、主な症状やリスクとなる要因、基本的な診断と主な治療法をまとめました。長引く声のかすれに不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。もしも症状が長引いている場合は、自己判断せず、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。

<この記事で分かること>

  • ● 喉頭がんは初期のうちから声のかすれや、のどのいがらっぽさなどの症状が出る場合がある
  • ● 普段から喫煙・飲酒の習慣がある方はリスクが高い傾向にある
  • ● 治療法は外科手術や放射線治療が主だが、免疫細胞治療という選択肢もある

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喉頭がんとは? 基礎知識と主な種類

喉頭がんとは、気管の入り口にある喉頭に生じるがんの総称です。脳や目、首の骨を除く頭と頸部に生じる「頭頸部がん」に分類されます。

喉頭がんは、他の部位に生じるがんに比べるとまれですが、罹患数は女性に比べて男性が多い傾向です。

また喉頭がんは、喉頭のどの部位にがんが生じたかによって以下3つの種類に分類されます。(※)

  • ● 声門がん:声帯にできるがん
  • ● 声門上部がん:声門上部(声帯の上部)にできるがん
  • ● 声門下部がん:声門下部(声帯の下部)にできるがん

同じ喉頭がんでも種類によって症状が異なるため、それぞれの特徴をよく理解し、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス「喉頭がんについて」 https://ganjoho.jp/public/cancer/larynx/about.html ,(参照2026-09-15).

声のかすれは要注意? 喉頭がんの主な症状

喉頭がんの種類別 主な症状

喉頭がんを早期発見・早期治療するには、のどの不調など気になる症状にいち早く気づき、しかるべき検査を受けることが大切です。ここでは、喉頭がんの種類別に主な症状をまとめました。

がんの種類主な症状
声門がん声のかすれ、息苦しさ、血液まじりの痰
声門上部がんのどのいがらっぽさ、異物感、声のかすれ、息苦しさ
声門下部がん声のかすれ、息苦しさ

声のかすれや息苦しさはどの種類にも共通する症状ですが、現れるタイミングに差が出る場合があります。

例えば声門がんの場合、声のかすれは初期のうちから発生することがあります。声のかすれはがんが進行するにつれて次第にひどくなる傾向にあり、やがて声門が狭くなると息苦しさを感じることもあるようです。また、がんから出血した場合は血液まじりの痰が出る場合もあります。

声門上部がんも声のかすれが起こりますが、がんが声帯に広がるまでは、いがらっぽさや異物感が主な症状です。息苦しさを感じるのは、さらに症状が進行した後である場合が多く「風邪による症状だろう」と放置をしていると発見が遅れる可能性があります。

声門下部がんも声のかすれや息苦しさといった症状が現れる場合がありますが、初期のうちは無症状であるケースが多く見られます。症状が現れて初めて受診したときには、がんが進行していることも考えられるので注意が必要です。(※)

なお、上記の症状や現れるタイミングには個人差があります。「この症状があるから喉頭がん」「こういう症状は出ていないから喉頭がんではない」と一概に断言はできないため、のどの周囲に気になる症状が現れたら、早めに受診しましょう。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス「喉頭がんについて」 https://ganjoho.jp/public/cancer/larynx/about.html ,(参照2026-09-15).

喉頭がんの主なリスク要因

喉頭がんは誰でも発症し得るがんですが、特に以下のような要因を抱えている方は罹患のリスクが高くなると言われています。

  • ● 喫煙
  • ● 過度な飲酒

それぞれのリスク要因について詳しく見ていきましょう。

喫煙

喫煙は多くのがんのリスク要因とされ、特に喉頭がんとの関連が深いと考えられています。実際に、喉頭がんの主な発生要因として喫煙と飲酒が挙げられており、特に喫煙の影響が他のがんより強いとされています。(※)

また前述したように、喉頭がんは女性よりも男性に多く見られますが、その背景には男性の喫煙率が女性より高いことも一因と考えられています。

なお、喉頭がんのリスクは喫煙の本数および喫煙歴に比例して高くなる傾向にあります。喉頭がんのリスクを低減させたいのなら、節煙や禁煙を心掛けるとよいでしょう。

※参考:国立がん研究センター.「喉頭がん 予防・検診」.”がん情報サービス” https://ganjoho.jp/public/cancer/larynx/prevention_screening.html ,(参照2026-09-15).

過度な飲酒

過度なアルコールの摂取も、喉頭がんのリスクを高める要因の一つとされています。WHO(世界保健機関)は2007年の評価会議において、飲酒は喉頭がんを含む頭頸部がんの原因になると認定しました(※)。アルコールに含まれるエタノールと、その代謝産物であるアセトアルデヒドに発がん性があると考えられるためです。

特に遺伝的・体質的に2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱く、少量の飲酒でもすぐに顔や体が赤くなる人は、喉頭がんのリスクが増すとされています。なお、2型アルデヒド脱水素酵素の働きが遺伝的に弱い人は、日本人の4割程度と言われています(※)。

喉頭がんにおいて「1日に〇mlまでなら大丈夫」という安全な量は定義されていません。喉頭がんのリスクを防ぎたいのであれば、禁酒や節酒に取り組んでみましょう。

※参考:厚生労働省.「アルコールとがん」. https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-01-008 ,(参照2026-06-16).

喉頭がんの主な診断・検査方法

喉頭がんの診断は、段階的な検査によって行われます。ここでは喉頭がんの診断に用いられる主な検査方法をご紹介します。

喉頭内視鏡検査

喉頭内視鏡検査とは、直径数ミリの細いファイバースコープを鼻から挿入し、モニターに映し出された映像を介して病変を診断する検査のことです。声のかすれや異物感などの症状がある場合、まずは喉頭内視鏡検査で症状の原因を探るのが一般的です。

検査では咽頭や咽喉を中心に、のどの形状や左右の対称性、運動障害および腫瘍の有無などを観察し、患者さんが訴える症状の原因を調べます。なお、検査前には必要に応じて局所麻酔が施されるため、鼻から異物を挿入する際の不快感を軽減しながら検査を受けることが可能です。

また喉頭がんでは胃や食道などに重複がんが発生するケースがあることから、胃カメラによる検査が行われることもあります。

生検

喉頭内視鏡検査で異常が見つかったら、生検が行われます。

生検とは組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査方法です。異常ががんであるかどうかや、がんの種類(組織型)を診断する際に用いられます。

なお、腫瘍が小さい場合や、のどの刺激による吐き気が強いケースでは全身麻酔が施されることもあります。

画像検査

生検で喉頭がんと診断されたら、画像検査を実施して、がんの進行度や転移の有無を調べます。画像検査の種類は以下の通りです。

検査方法概要
CT検査X線を照射して体の断面を画像化する検査。がんの深さ、広がり方、遠隔転移を検査する
MRI検査強力な磁石と電波を使用して体の断面を画像化する検査。CT検査よりもがん組織と正常組織の区別が付きやすい
超音波検査首の表面から超音波を当て、跳ね返り具合をモニターで観察する検査。頸部リンパ節への転移の有無を調べるときに用いる
PET検査放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、がんに取り込まれたブドウ糖の分布を撮影する検査。CT検査やMRI検査とは異なる情報から、がんの広がり方や転移の有無を検査することが可能

これらの画像検査の結果を基に、国際的な指標であるTNM分類に基づいて喉頭がんの病期を決定します。

※参考:国立がん研究センター.「喉頭がん 検査」.”がん情報サービス”. https://ganjoho.jp/public/cancer/larynx/diagnosis.html ,(参照2026-09-15).

喉頭がんの主な治療方法

喉頭がんの治療法は複数あり、病期や患者さんの希望などを踏まえて決まります。ここでは、喉頭がんの主な治療方法と特徴を確認していきましょう。

外科手術

喉頭がんにおける外科手術は、喉頭温存手術と喉頭全摘出術の2つに区分されます。

喉頭温存手術は喉頭を残せる方法で、比較的早期のがんに用いられます。近年は、内視鏡で喉頭を拡大しながら病変を切除する、経口的レーザー手術などが採用されるケースも増えているようです。

一方、がんが広範囲に及んでいる場合や、喉頭の機能を残すのが難しい場合は、喉頭を全て切除する喉頭全摘出術を選択するのが一般的です。喉頭を全摘すると鼻や口から肺へ空気を通せなくなるので、永久気管孔と呼ばれる呼吸の出口を作ります。

また声帯も失われるため、食道発声法や人工喉頭を用いた代用音声のリハビリが行われます。

放射線療法

初期の喉頭がんでは、体外から喉頭へ放射線を照射する治療が検討されます。

特に限局性の喉頭がんに検討されることが多い治療法で、がん細胞のDNAを損傷させることで、がん細胞の増殖を抑える目的があります。外来通院での治療ができる場合もあるので、外科手術に比べて生活への支障を少なく抑えられるところが利点でしょう。

一方で、副作用のリスクが懸念されており、咽喉頭炎によってのどに強い痛みを生じる場合があります。また治療後にのどの違和感が残ることもあるため、あらかじめ注意が必要です。

なお、病期が進んだがんでは、抗がん剤を用いた化学療法が併用される場合もあります。この場合、白血球や血小板の減少、貧血といった副作用が現れることもあるようです。

免疫細胞治療

免疫細胞治療とは、患者さん自身の免疫細胞を人工的に強化・培養し、再び体内に戻す方法です。人の免疫細胞には、がんを攻撃する性質が備わっているため、さまざまながんを対象に検討されます。

また患者さん自身の細胞を使用するため、副作用のリスクは比較的少ないとされています。さらに、免疫細胞治療は外科手術や放射線療法、薬物療法など、他の治療法との併用も可能です。

ただし、治療の適応や組み合わせについては患者さんによって異なるため、医師と相談しながら治療を検討することが大切です。

喉頭に違和感を覚えたら早めに医療機関を受診しよう

喉頭がんの症状は、種類によって異なります。声のかすれやのどの異物感などは、初期症状である可能性があるでしょう。これらの症状が長引いている場合は、なるべく早めに医療機関を受診し、しかるべき診断・検査を受けましょう。

喉頭がんの治療法は病期や患者さんの状態によって異なり、外科手術や放射線療法、薬物療法に加えて、免疫細胞治療が検討される場合もあります。

瀬田クリニック東京では、患者さん一人ひとりの状態に応じた免疫細胞治療を行っています。遺伝子検査や免疫組織化学染色検査といった検査を用いて、遺伝子の変異や免疫的な特徴を調べた上で、適した治療法を提案いたします。まずはお電話または公式Webサイトのお問い合わせフォームから、お気軽にご相談ください。

瀬田クリニック東京について

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