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ステージ0のがんとはどのような状態?早期発見しやすいがんの種類や治療方法を解説

ステージ0のがんとはどのような状態? 早期発見しやすいがんの種類や治療方法を解説

投稿日:2026年09月04日

更新日:2026年09月04日

がんは進行度に応じて複数のステージに分かれていますが、ステージ0は初期がんに該当します。一般的に、がんは進行するにつれて治療の難易度が高くなるため、ステージ0と診断されたら、医師と十分に相談しながら早期に治療を進めていくことが大切です。

本記事では、ステージ0のがんの定義をはじめ、他ステージとの違い、比較的ステージ0で発見されやすいがんの種類、ステージ0における主な治療法についてまとめました。

<この記事で分かること>

  • ● ステージ0とは、がん細胞が上皮細胞内にとどまり、リンパ節への転移が認められない状態を指す
  • ● 子宮頸がんや膀胱がん、大腸がんなどは比較的早期発見しやすいが、自覚症状が乏しいケースも多く、積極的に定期検診を受けることが大切
  • ● ステージ0のがんは外科手術や放射線治療が主な治療法となる。心身への負担が気になる場合は免疫細胞治療という選択肢もある

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ステージ0のがんとは? 定義と基礎知識

がんのステージ0とは、がん細胞がリンパ節に転移しておらず、上皮細胞内にとどまっている状態です。この段階のがんは、上皮内新生物や上皮内がんと呼ばれることもあります。

上皮とは体の内外のあらゆる表面を被覆する役割を持った組織で、皮膚の外側(表皮)や腸・腹腔・呼吸器の内壁、汗腺などが代表例です。例えば大腸がんステージ0の場合、がん細胞が大腸の内壁にとどまっており、リンパ節への転移が認められない状態を意味します。

なお、がんのステージ(病期)は0~4までの5段階に分類され、症状が進行するほど数字も大きくなるのが特徴です。つまりステージ0は、がんの中でも最も初期であり、適切な治療を行えば検査や診察でがんが確認できない状態を目指せる段階だとされています。

ステージ0と未病の違い

ステージ0は、未病と混同されることがありますが、両者は異なる概念です。

未病とは、現時点では病気と診断されていないものの、そのまま放置すると病気へ進行する可能性がある状態です。伝統医学の一種である中医学に伝わる考え方で、健康と病気の中間段階とされています。

一方、ステージ0は既にがんを発症している状態であり、未病とは意味合いが大きく異なります。未病の場合、食生活や生活習慣の見直しによって病気を予防できる可能性がありますが、ステージ0は適切な治療を受けなければ病状が進行する可能性があるため、できるだけ早く治療を開始することが重要です。

ステージ0とステージⅠとの違い

ステージⅠはステージ0と同じく初期のがんに分類されますが、大きな違いは、がん細胞が基底膜を超えているかどうかにあります。基底膜とは、上皮の下層に存在する膜状の組織です。ステージ0の段階ではがん細胞は基底膜の上にある上皮内にとどまっていますが、がん細胞が浸潤して粘膜表面から基底膜を破った場合、ステージⅠと診断されます。

基底膜が破られると、がん細胞は周辺組織に広がりやすくなったり、血管やリンパ管を通じて他の臓器に転移したりする可能性が高まります。そのため、ステージ0からステージⅠに進むと、再発や転移のリスクが高くなる点に注意が必要です。

このように、ステージ0とⅠはどちらも初期がんに分類されるものの、病気の進行度や予後に大きな違いがあります。なお呼称については、「上皮内新生物」と呼ばれるのはステージ0までです。基底膜が破壊されたステージⅠ以降は、周囲組織へ浸潤したがんとして「悪性新生物」に分類されます。

ステージ0で発見されやすいがん

がんをステージ0の段階で発見できるかどうかは、発生する部位によっても異なります。

例えば消化液の通り道である膵管に発生する膵臓がんは、初期症状が現れにくい上、胃や大腸といった他の臓器に隠れているため観察が難しいです。そのため、一般的には早期発見が困難とされています。また自治体などが実施する公的ながん検診の対象に膵臓がん検診が含まれていないことも、早期発見率が低い一因となっているようです。

一方で、ステージ0で発見されやすいタイプのがんも存在しています。ここでは、ステージ0で発見されやすい代表的ながんを3つ紹介します。

子宮頸がん

子宮頸がんは、子宮頸部と呼ばれる子宮の入口部分から発生するがんです。

初期には自覚症状がほとんどありませんが、子宮頸部という比較的検査しやすい部位に発生するため、婦人科検診で早期発見されやすいのが特徴です。実際、ステージ0での発見率は6割を超えています(※)。

早期発見の段階で治療を行えば良好な予後が期待できますが、進行すると治療が難しくなる場合もあります。そのため、子宮頸がん検診を定期的に受けて早期発見・早期治療につなげることが重要です。

※参考:国立がん研究センター「院内がん登録 2023 年全国集計」”p73”https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/pdf/2023_report.pdf ,(参照2026-05-06)

膀胱がん

膀胱がんとは、膀胱に発生するがんの総称です。発生した部位によって扁平上皮がん、腺がん、小細胞がんなどに分類され、膀胱の内部を覆う尿路上皮に発生する尿路上皮がんが9割以上を占めています。

膀胱がんは、泌尿器がんの中でも、比較的早い段階から症状が現れやすいことが特徴です。代表的な症状としては、痛みを伴わない血尿や頻尿、排尿痛、残尿感などが挙げられます。このような自覚症状をきっかけに受診につながるケースもあり、ステージ0での発見率は約5割と高めです(※)。

ステージ0の段階で適切な治療を行えば、比較的良好な予後が期待できます。ただし、膀胱内で再発する可能性があるため、治療後も定期的な検査を受けて継続的に観察することが大切です。

※参考:国立がん研究センター「院内がん登録 2023 年全国集計」”p82”https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/pdf/2023_report.pdf ,(参照2026-05-06)

大腸がん

大腸がんは、大腸(結腸・直腸)に発生するがんです。大腸がんについては、多くの自治体で公費負担によるがん検診を実施しています。そのため、男女ともに受診率が4割を超えており、比較的早期発見されやすい傾向にあります(※1)。実際に、ステージ0での大腸がんの発見率は2割超です(※2)。

一方で、大腸がんは初期症状が現れにくいため、症状を自覚して受診した時点ではステージⅠ以上に進行している可能性もあるでしょう。

※1参考:厚生労働省.「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」”p5”https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/04.pdf ,(参照2026-05-06)

※2参考:国立がん研究センター「院内がん登録 2023 年全国集計」”p31”https://ganjoho.jp/public/qa_links/report/hosp_c/pdf/2023_report.pdf ,(参照2026-05-06)

ステージ0のがんに対する主な治療法

ステージ0のがんでは、外科手術を中心に、必要に応じて放射線療法や化学療法を組み合わせる治療が一般的です。ここでは、それぞれの治療法について説明します。

外科手術

外科手術は、がんの原発巣を取り除く治療法です。ステージ0のがんは上皮内にとどまっており、他の臓器への転移が認められないため、原発巣を取り除けば完治を目指せる可能性があります。

なお近年では、初期のがんの場合は患者さんへの身体的負担の大きい開腹手術を選択せず、腹腔鏡手術や内視鏡手術などの低侵襲手術を選択するケースが増えています。低侵襲手術であれば、傷口が小さく目立ちにくいことに加え、術後の回復が早い、癒着や出血、痛みが少ないといったメリットを期待できるのが特徴です。

放射線療法

放射線療法は、放射線を照射してがん細胞を死滅・縮小させる治療法です。外科手術だけでは除去し切れなかったがんを死滅させるのが主な目的で、再発や転移のリスクを抑える効果が期待されています。

一方で、放射線療法はがん細胞だけではなく正常な細胞にも少なからずダメージをもたらすため、副作用が起こる可能性があります。具体的な症状としては、疲労感やだるさ、食欲不振、貧血、皮膚の異常、脱毛などです。

これらの症状は治療が終了すれば改善することが多いものの、治療期間が長引く場合には、心身への負担が大きくなる可能性もあります。

化学療法

化学療法は、抗がん剤を用いてがんの増殖を抑えたり、縮小を図ったりする治療法です。ステージ0のがんでは、外科手術と放射線療法を中心に治療するのが一般的ですが、治療効果を高める目的で化学療法が併用される場合もあります。

化学療法は全身に作用する点が特徴ですが、その一方で正常な細胞にも影響を及ぼすため、副作用症状が現れることがあります。症状は使用した抗がん剤の種類や個人差によって異なりますが、吐き気や食欲不振、だるさ、発熱、口内炎、下痢、脱毛、皮膚の異常などが代表的です。

人によってはQOLが著しく低下することもあるため、必要に応じて副作用へのケアやサポートを受けながら治療を進めることが大切です。

ステージ0のがん治療、再発予防の選択肢としての免疫細胞治療

前章では標準的ながん治療法を説明しましたが、近年では新たな治療の選択肢として、免疫細胞治療への注目が高まっています。免疫細胞治療とは、患者さん自身の免疫細胞を採取し、体外で増殖・活性化した後、再び体内に戻す治療法です。

免疫細胞には元々がん細胞を含む異物を攻撃・排除する役割がありますが、がん細胞には免疫細胞の働きにブレーキをかける性質があるため、免疫機能が十分に働かないこともあります。

そこで、免疫細胞治療で免疫細胞を増殖・活性化し、がん細胞による抑制の影響を受けにくくすることで、がん細胞への免疫反応を高める効果が期待されています。この治療では患者さん自身の免疫細胞を応用するため、副作用が比較的起こりにくい点も特徴です。

さらに免疫細胞は全身で作用するため、さまざまながん種で研究・導入が進められています。原発巣へのアプローチだけではなく、再発予防やQOL維持を目的として検討されるケースもあります。

ただし、免疫細胞治療に対応している医療機関は限られており、医療機関ごとに経験も大きく異なります。そのため、ステージ0のがんの治療法として免疫細胞治療を検討する場合は、信頼できる医療機関を慎重に選ぶことが重要です。

がんはステージ0の段階で発見・治療することが重要

がんは、がん細胞の位置や転移の有無などによって複数のステージに分類されます。がん細胞が上皮内にとどまり、転移が認められないステージ0で発見できれば、完治の可能性は高くなるとされています。

しかし、がんの種類の中には、初期症状がほとんど現れず、早期発見が難しいタイプのものも存在します。自覚症状が現れたときには既に浸潤や転移が進んでいることもあるため、定期的に健康診断やがん検診を受診し、早期発見に努めましょう。

なお、ステージ0のがんは外科手術や放射線療法などを中心に治療するのが一般的ですが、心身への負担が気になる場合は、免疫細胞治療という選択肢もあります。

瀬田クリニック東京では、遺伝子検査をはじめとするさまざまな検査を実施した上で、患者さん一人ひとりに適した免疫細胞治療のプランを提案しています。1999年に国内初の免疫細胞治療専門医療機関として開院して以降、治療実績は24,500例を超えており、豊富な知識と経験に基づいた治療を提供することが可能です。ステージ0のがんと診断された方はもちろん、将来のがん治療に不安があり免疫細胞治療に興味・関心のある方は、当院までお気軽にお問い合わせください。

瀬田クリニック東京について

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