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子どもの口内炎、がんの可能性はある?注意したい症状と医療機関での検査・治療法を解説

子どもの口内炎、がんの可能性はある? 注意したい症状と医療機関での検査・治療法を解説

投稿日:2026年08月28日

更新日:2026年08月28日

子どもの口の中に白いできものや赤みが見つかると、まず口内炎を疑うことが一般的です。しかし、治りが遅かったり見た目が不自然だったりすると「本当に口内炎なのか」「もしかしてがんではないか」と不安になる方も少なくないでしょう。

大変まれなことではありますが、実際に適切な治療が必要になるケースもあるため「たかが口内炎」と軽視せず、気になる症状が見られたら医療機関を受診することが大切です。

本記事では、子どもによく見られる口内炎の種類や原因、注意が必要な症状のポイント、子どもに起こり得る口腔内がんの基礎知識、医療機関での検査内容や診断の流れ、主な治療法について解説します。

<この記事で分かること>

  • ● 子どもの口内炎の多くはアフタ性口内炎やウイルス性口内炎、カタル性口内炎であり、適切な処置を行えば短期間で改善することが多い
  • ● 痛みのないしこりがある、出血が続く、2週間以上治らないといった症状がある場合は口腔がんの可能性もあるため注意が必要
  • ● 口腔がんの標準治療は外科手術と化学療法、放射線治療の組み合わせであり、近年では免疫細胞治療を選択するケースもある

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子どもによく見られる口内炎の種類と原因

子どもに発生しやすい口内炎は、大きく分けて3種類あります。

  • ● アフタ性口内炎
  • ● ウイルス性口内炎
  • ● カタル性口内炎

それぞれ特徴や原因が異なるため、子どもの口腔内の状態を観察しながら原因を探ってみましょう。ここでは、各タイプの特徴と原因を解説します。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、円形または楕円形の白っぽい潰瘍ができるタイプの口内炎です。潰瘍は舌や唇の内側、歯茎などに発生しやすく、痛みを伴うことが多いため、食事や歯磨きの際に不快感が出やすいのが特徴です。

主な原因としては、免疫力の低下やストレス、栄養不足などが挙げられます。まれにベーチェット病(小児ベーチェット病)という、全身性疾患の症状の一つとして現れることもあります。

アフタ性口内炎は多くのケースで自然治癒が期待できますが、痛みが強く日常生活に支障を来す場合は、口腔外科を受診しましょう。ステロイド系の外用薬や貼り薬、ビタミン薬などの処方により、症状の改善が早まると期待できます。

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎とは、特定のウイルスが原因で引き起こされる口内炎の総称です。

子どもの場合、ヘルペスウイルスへの感染で引き起こされるヘルペス性口内炎や、エンテロウイルス属への感染が原因となる手足口病、ヘルパンギーナが代表例として挙げられます。

ヘルペス性口内炎やヘルパンギーナは口腔内や喉に水疱ができる他、高熱を伴うのが特徴です。一方、手足口病は口腔内に加え、手のひらや足の裏、膝、お尻などにも水疱が現れるため、症状の広がりが比較的分かりやすいでしょう。

原因となるウイルスによっては対症療法が中心となり、症状に応じた治療が行われます。ヘルペス性口内炎では抗ウイルス薬が使用されることもあります。

カタル性口内炎

カタル性口内炎とは、口腔内に赤い炎症や水疱、ひび割れ、斑点などの症状が現れる口内炎です。また唾液の分泌量が増加したり、口臭が強くなったりするのもカタル性口内炎の特徴です。

主な原因は虫歯や口腔粘膜の損傷、やけどといった物理的な刺激の他、免疫力の低下や風邪によって発症することもあります。熱いものなどの刺激物を避けつつ口腔内を清潔に保つことで自然に改善することもありますが、痛みが長引く場合には、医療機関を受診し、必要に応じてうがい薬や外用薬を処方してもらうとよいでしょう。

ただの口内炎ではない可能性も?注意したい症状のポイント

一般的な口内炎は、適切な処置を受けることで短期間で改善することが多いです。しかし以下のような症状が見られる場合には、口腔がんなど別の病気の可能性も否定はできないため注意が必要です。

痛みのない腫れ・しこりがある

一般的な口内炎は痛みを伴うことが多い一方で、口腔がんでは腫れやしこりに触れても痛みを感じないケースがあります。

ただし、症状が進行すると痛みを生じることもあるため、痛みの有無だけが判断材料になるのは初期段階に限られます。逆に、当初は痛みがなかったのに時間の経過と共に鋭い痛みに変わってきた場合には、口腔がんが疑われるため、早めに医療機関を受診することが重要です。

出血が続く

一般的な口内炎では、潰瘍を傷つけない限り大きな出血は起こりにくいです。しかし口腔がんの場合、腫瘍が上皮を破り、出血が続くことがあります。

ただし、出血そのものは口内炎や歯周病が悪化しても起こる可能性があるため、出血の有無だけで口腔がんと断定はできません。とはいえ長引く際は、医療機関での検査が推奨されます。

2週間以上治らない

一般的な口内炎であれば、適切な処置を行うだけで数日~1週間程度で改善がみられるようになるでしょう。そのため2週間以上経過しても治らない場合は、注意が必要です。

また短期間で再発を繰り返す場合も、口腔がんの可能性が否定できないため、歯科や口腔外科での診察を受けることが望まれます。

潰瘍の大きさ、色、状態が変化していく

時間の経過と共に潰瘍の大きさや色、形が変化する場合は、単なる口内炎でない可能性があります。

具体的には、潰瘍のサイズが大きくなる、形が変わる、粘膜の色が赤くなったり白くなったりするといった症状が見られる際は要注意です。特に粘膜の色が変わるケースは、白板症や紅板症といった口腔粘膜疾患を発症している可能性も考えられます。中でも白い部分が厚いものや隆起しているもの、びらんや潰瘍を伴うものは、がん化する可能性が高いです。

また紅板症は、がん化のリスクが高い傾向にあるため、症状に気付いたら早めに医療機関で適切な治療を行うことが重要です。

子どもが口腔がんになる可能性はどのくらい?罹患率のデータ

がん治療の専門機関の統計によると、2023年における子どもの口腔がんおよび咽頭がんの罹患率(人口10万対)は以下の通りです(※)。

男性 女性
0~4歳 0.1 0
5~9歳 0 0
10~14歳 0.2 0.1
15~19歳 0.3 0.5

年齢階級別罹患率で見ると、子どもの口腔がんは極めてまれであり、発症頻度は低いことが分かります。ただし、完全にゼロというわけではなく、幼少期に口腔がん・咽頭がんと診断される事例も確認されています。

子どもの口腔内で気になる症状が見られた場合は、万が一のケースを考慮に入れ、早めに医療機関を受診しましょう。

※参考:国立がん研究センター がん統計「口腔・咽頭」“2.罹患(新たに診断されること)”“2)どの年齢層で多いか”https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/3_oral.html ,(参照2026-05-15)

病院での検査と診断の流れ

最後に、子どもの口腔内に気になる症状が見つかって医療機関を受診した際の、一般的な流れや検査内容を解説します。

症状に適した医療機関を受診する

子どもの口腔内の症状を診てくれる医療機関には、歯科や口腔外科、小児科、耳鼻咽喉科などがあります。基本的にはどの診療科でも対応可能ですが、発熱やだるさなど全身症状を伴う場合は、かかりつけの小児科を受診するのが適しています。

検査

医療機関で行われる基本的な検査は、問診や身体診察、口腔内の視診がメインです。

医師はまず現在の症状やこれまでの病歴、食生活や服薬の有無、生活習慣などについてヒアリングを行った後、口内炎の位置や症状を目視で確認します。患者さんの全身状態を観察し、原因の特定を進めます。

アフタ性口内炎などはこの段階で診断されるのが一般的ですが、ウイルス性口内炎や口腔がんの疑いがある場合は、より精密な検査が必要です。具体的には、症状に応じて以下のような検査が実施されます。

血液検査 貧血の有無や白血球の異常、自己免疫疾患の可能性などを確認する
培養検査 病変部の拭い液を培養し、原因となる病原体を確認する
アレルギー検査、自己抗体検査 ベーチェット病(小児ベーチェット病)や膠原病といった口内炎を伴う全身疾患との関わりを調べる
組織生検 病変部の組織を採取し、病理検査を実施する

組織生検は、視診や画像検査などで口腔がんが疑われる際に行う検査で、確定診断に用いられます。なお口腔がんの可能性が高いときは、X線検査やCT検査、MRI検査、PET検査といった画像検査を併せて実施するのが一般的です。

治療

検査結果に基づき、症状に応じた適切な治療を行います。

一般的な口内炎には外用薬や内服薬、うがい薬の処方などが行われますが、口腔がんと診断された場合には、以下のような標準治療が適用されます。

  • ● 外科手術
  • ● 放射線療法
  • ● 化学療法

口腔がん治療では、がんの大きさや頸部リンパ節への転移の有無を問わず、まず原発巣切除を目的とした外科的施術を行うのが基本です。手術では、がんがある部位だけではなく、その周辺の正常な組織もまとめて切除します。どの範囲まで切除するかは原発巣の部位や進行度によって異なりますが、がんが骨まで広がっているケースでは、骨組織まで切除することもあります。

もしリンパ節への転移が認められる場合は、周囲の組織と一緒にリンパ節を丸ごと取り除く「頸部郭清術」という手術が採用されるのが一般的です。また外科手術だけでがんを完全に切除できなかった際や、頸部リンパ節に転移している際は、術後に放射線療法と抗がん剤を用いた化学療法を併用することが推奨されています。

なお、手術の適用が難しいと判断された場合も、放射線療法と化学療法を組み合わせた化学放射線療法が採用されることがあります。

免疫細胞治療という選択肢もある

ここまでに紹介したのは標準的な治療法ですが、近年では免疫細胞治療という新たな選択肢も候補の一つに挙げられます。

免疫細胞治療とは、患者さん自身の免疫細胞を増殖・活性化し、体内に再び戻すことで免疫力を高め、がん細胞への免疫反応を高めることを目的とした治療法です。元々体に備わっている免疫細胞を応用するため、放射線療法や化学療法に比べると、副作用が比較的少ないとされるケースがあります。そのため、患者さんの心身への負担を減らせる点が特徴です。

また免疫細胞治療はさまざまながん種で研究・実施が進められており、再発予防やQOL維持を目的として検討されるケースもあります。

子どもの口内炎は軽視せず注意を!気になる症状があれば早めに受診しよう

子どもの口内炎には、アフタ性口内炎やウイルス性口内炎、カタル性口内炎などがあり、適切な処置を行えば数日で改善するケースがほとんどです。しかし、痛みを伴わない腫れやしこりがある場合や出血が続く場合、2週間以上治らない場合には、別の疾患が潜んでいる可能性も考えられます。

子どもが口腔がんに罹患する確率は低めですが、ないとは言い切れないため、気になる症状が見つかったら早めに医療機関を受診しましょう。もし口腔がんと診断された際は、外科手術に加え、放射線療法や化学療法などが行われるのが一般的です。加えて、免疫細胞治療を検討するのも一つの方法です。

瀬田クリニック東京は、1999年に国内初の免疫細胞治療専門の医療機関として開院して以降、24,500例を超える治療を行ってきたという実績があります。最新の検査に基づき、一人ひとりの状態に応じた免疫細胞治療を提案することが可能です。

当院が初めての方には、毎月5組さま限定で30分無料相談も行っています。免疫細胞治療に興味・関心のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

瀬田クリニック東京について

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