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新たな検査「がん変異抗原(ネオアンチゲン)解析検査」について-さらなる個別化医療を推進するために

瀬田クリニックグループでは、個別化した免疫細胞治療の実践を進めていくために下記の検査を導入いたします。これにより、免疫チェックポイント阻害薬の適応の判断や、免疫細胞治療の効果予測、さらには、より患者さんのがんの性質に適した樹状細胞ワクチンへの応用を準備しています。

なお、下記の他に、従来より実施している免疫機能検査、HLA検査免疫組織化学染色検査も加えて、より個別化されたがん治療を提供して参ります。

がん変異抗原(ネオアンチゲン)解析検査

がん細胞は、正常な細胞にはない遺伝子のキズ、すなわち“変異遺伝子”をたくさん持っています。これらの変異遺伝子から生じた目印は“新しく生じた抗原=ネオアンチゲン”と呼ばれ、「がん固有の目印」となります。現在、注目されている免疫チェックポイント阻害薬は、このネオアンチゲンに対するキラーT細胞の反応性や攻撃性を高める薬です。

ネオアンチゲンは、免疫反応を強力に引き起こし、ネオアンチゲンを覚えた免疫細胞は、がんに対して強い殺傷力を持つといわれています。

今回、更なる個別化医療を推進するため、個々の患者さんのがん細胞で生じている遺伝子変異を解析する検査を導入いたしました。

<適用疾患>

    自己のがん細胞が入手できる方で

  1. 進行再発癌の方
  2. 術後再発リスクの高い方(StageⅢ、StageⅠ~Ⅱのハイリスクグループ)
  3. 免疫チェックポイント阻害薬の使用を考えられている方

■ネオアンチゲンとは

がん細胞に存在する、遺伝子変異を起こした抗原(分子)を指します。免疫細胞が、がん細胞上の抗原を認識することで、免疫反応が起こります。免疫細胞は正常な「自己」の抗原には反応しませんが、ネオアンチゲンは正常な細胞には存在しないため「非自己」として認識されて免疫チェックポイント阻害剤などにおいて生じる免疫反応の標的になります。

その他、新規導入した検査

腫瘍内浸潤リンパ球検査

がん組織内に入り込み、実際にがん細胞を攻撃しているリンパ球を腫瘍内浸潤リンパ球といいます。腫瘍浸潤リンパ球の数や種類を解析します。免疫細胞の、がん細胞への攻撃の状況を把握します。

腫瘍細胞のPD‐L1発現解析検査

PD-L1は、免疫チェックポイント阻害剤の効果を図るバイオマーカーとして有用な分子です。がん細胞上のPD-L1分子の発現状況を解析します。

マイクロサテライト不安定性検査

遺伝子配列の不安定性を検出する検査です。がん細胞の遺伝子配列の不安定性が高い場合、より免疫の攻撃を受けやすくなり、免疫を用いた治療の効果が高くなると考えられます。なお、米国FDAはがんの種類ではなくマイクロサテライト不安定性の高いがんを対象として免疫チェックポイント阻害剤の迅速承認を行いました。

また、米国では2018年3月に、324種類の遺伝子変異に対するがん遺伝子パネル検査が、メディケアなどの公的医療保険の給付対象として認められました。当院ではさらに多くのがん遺伝子を調べることにより最適な治療法を患者さんに提供していきたいと考えています。

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