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悪性度が高いがんとは?特徴や種類、治療方法、分化度の基礎知識を解説

悪性度が高いがんとは? 特徴や種類、治療方法、分化度の基礎知識を解説

投稿日:2026年09月11日

更新日:2026年09月11日

がんと診断された際、主治医から「悪性度が高い」と伝えられても、どの程度深刻なのかを判断しにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。

がんの悪性度は、今後の治療方針を決める上で重要な判断軸です。明確な定義はありませんが、他の臓器への転移のしやすさ、再発のしやすさなどを基に判断されます。

本記事では、悪性度が高いがんの特徴や代表的な種類、治療方法を分かりやすく紹介します。がんの分化度と悪性度の関係性も解説しているため、理解を深めたい方はぜひ参考にしてください。

<この記事で分かること>

  • ● 転移や再発の可能性が高く、手術によるがん摘出が難しいがんは、悪性度が高いと判断される場合がある
  • ● がんの悪性度を決める仕組みの一つに分化度があり、分化度は高分化・中分化・低分化の3段階に分かれている
  • ● がんの治療方法は患者さんごとに異なるため、まずは早めに主治医に相談することが重要

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悪性度の高いがんの特徴

悪性度の高いがんの定義は、医学的には明確に定められていないのが実情です。がんの性質や進行の速さ、広がり方、治療への反応は患者さんによって異なるため「〇〇がんは悪性度が高い」とは言い切れません。

しかし、一般的に悪性度が高いと判断されやすいがんの特徴として、以下のような性質が挙げられます。

  • ● 転移のスピードが速い
  • ● 再発しやすい
  • ● 手術療法で物理的にがんを摘出できない
  • ● 治療症例が少ない

こうした特徴が見られるがんは、進行が早く治療の選択肢が限られやすいため、早期に適切な治療方針を検討することが重要です。

悪性度が高いと判断されやすいがんの種類

悪性度が高いと判断されやすいがんとは?

ここでは、悪性度が高いと判断されやすいがんの種類を解説します。

膵臓がん

膵臓がんは、消化液が通る膵管(すいかん)に発生するがんです。がん治療の専門機関によると、2023年には約47,000人が膵臓がんと診断されています。(※)

膵臓がんの悪性度が高くなりやすい理由は、他の臓器への転移のスピードが速い点にあります。膵臓は消化器官に囲まれているため、血管やリンパ管を通じて肝臓や腹膜、肺などに転移しやすく、症状が現れた頃には既に進行しているケースも少なくありません。

膵臓がんが進行すると、腹痛や食欲不振などの症状が現れる他、糖尿病を発症する可能性があります。進行した場合、手術でがん細胞を切除するのが難しくなる点も、悪性度が高いと判断されやすい理由の一つです。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス.「膵臓」.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/10_pancreas.html

胆道がん

胆道がんは、胆汁の通り道である胆道に発生するがんです。発生部位によって、胆管がんや胆のうがん、乳頭部がんなどに分類されます。がん治療の専門機関によると、2023年には約2万人が発症しています。(※)

胆道がんは、膵臓がんと同じく初期症状が現れにくく、早期に発見するのが難しいがんの一つです。肝臓や十二指腸、膵臓などの他の臓器に転移する可能性もあり、発見した頃には既に進行しているケースも多い点が、悪性度が高いと判断されやすい主な理由です。

胆道がんで多く見られる症状は、黄疸(おうだん)と呼ばれる皮膚や眼球が黄色くなったり、尿が濃くなったりする症状です。腫瘍によって胆汁の流れが妨げられることで起こります。その他、発熱やみぞおちの痛み、腹痛などが起こる場合もあります。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス.「胆のう・胆管」.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/9_gallbladder.html

食道がん

食道がんは、のどと胃をつなぐ食道の粘膜から発生するがんです。がん治療の専門機関によると、2023年には約25,000人が発症しています。(※)食道のどの部位にも発生する可能性がありますが、中央付近にできるケースが多いとされています。

食道がんは初期症状がほとんどなく、飲食時ののどのつっかえや違和感、体重減少などの症状が現れてから初めて医療機関を受診するケースも少なくありません。進行すると、食道の外側にある肝臓やリンパ管などへ転移する可能性があるため、悪性度が高いと判断されることがあります。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス.「食道」.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/4_esophagus.html

肺がん

肺がんは、肺胞や気管支の細胞ががん化することで発生する病気です。がん治療の専門機関によると、日本国内でも罹患者数が多いといわれています。男女問わず発症する可能性がありますが、特に男性の発症が多いです。発症する原因はさまざまですが、喫煙や受動喫煙などが関係するケースがあります。

肺がんは初期症状が現れにくく、咳や痰、息切れ、動悸などの症状が出た時点では進行しているケースも少なくありません。

肺の中の他の部位だけではなく、胸膜や脳、骨などに転移する可能性があり、進行しても年齢や臓器への影響から手術療法を実施できない場合があります。こうした特徴から、悪性度が高いと判断される可能性があります。

がんの悪性度と分化度の関係性

がんの悪性度を判断する際は、顕微鏡でがん細胞の分化度を評価します。悪性度はさまざまな因子を基に総合的に判断されますが、分化度はその重要な指標の一つです。

ここでは、がんの悪性度と分化度の関係性を解説します。

分化度とはがん細胞の悪性度を示す指標

分化度とは、がん細胞が元の正常な細胞の形や機能をどれくらい保っているかを表す指標です。

分化度が高いというのは、がん細胞が元の正常な細胞の形や機能に近い状態を指します。一方、分化度が低いというのは、元の正常な細胞組織の機能や形を保っていない(正常な細胞と似ていない)状態です。

一般的に、分化度が低いほどがん細胞は活発に増殖し、他の部位へ転移するリスクが高まるとされています。本来の細胞との類似性がないほど、医学的に悪性度が高いと判断されると理解すると分かりやすいでしょう。

分化度の示し方に明確な決まりはありませんが、一般的には高分化・中分化・低分化の3段階で示されるケースが多いです。

高分化

高分化とは、がん細胞が正常な細胞に近い特徴を持ち、組織としての機能が比較的保たれている状態を指します。がん細胞の攻撃力は比較的低く、増殖や転移の進み方も比較的緩やかな点が主な特徴です。

3段階の中でも悪性度が低く、治療後の経過も順調に進みやすいとされています。医療現場では、グレード1という言葉で示されるのが一般的です。

中分化

中分化とは、正常な細胞との類似性は保ちつつも、一部の細胞で形や機能に変化が見られる状態を指します。具体的には、正常な組織の面影は残っているものの、高分化に比べるとがん細胞としての勢いが増している状態を意味します。

医療現場では、グレード2に分類されるのが一般的です。

低分化

低分化とは、がん細胞が正常な細胞とかけ離れた特徴を持ち、組織としての面影をほとんど維持できていない状態を指します。「顔つきが悪い」とも表現され、増殖や転移のスピードが速い傾向にあり、がん細胞としての攻撃力が高い点が特徴です。

医療現場では、悪性度が高いと判断され、一般的にはグレード3に位置づけられます。

なお、がんが進行して元の細胞との類似点がない場合は、未分化に分類されることもあります。

悪性度の高いがんの主な治療法

がん治療では、進行の速さや転移の有無、患者さん本人の希望などを踏まえた上で、治療方針を決めていきます。

ここでは、悪性度の高いがんの主な治療法を解説します。

手術療法(外科治療)

手術療法とは、手術でがん細胞を物理的に取り除く治療法です。全身麻酔をした上で身体にメスを入れ、腫瘍や周囲の組織を切除します。目に見える腫瘍だけではなく、周囲のリンパ節や転移の可能性がある周辺組織まで含めて切除するのが一般的です。

手術療法は、がんの根本的な治療が期待できます。一方で、切除範囲や部位によっては身体への負担が大きくなる場合があるため、他の治療法が検討されるケースもあります。

薬物療法

薬物療法は、抗がん剤や分子標的薬、内分泌療法薬などの薬物を用いた治療法です。手術療法は特定の部位を切除する方法ですが、薬物療法では全身に広がった可能性のあるがん細胞を攻撃します。

薬は内服で投与する他、点滴や注射などで投与するのが一般的です。薬の量や投与のタイミングは、患者さんの状態に合わせて決めていきます。近年は、入院ではなく通院で治療を目指せる医療機関も多く見られます。

ただし、人によっては吐き気や疲労感などの副作用が出る場合があるため、医師と相談した上で治療方針を検討しましょう。

放射線治療

放射線治療は、がん細胞とその周辺組織に放射線を照射し、その中の遺伝子(DNA)にダメージを与えて症状の緩和・完治を目指す方法です。手術のように体にメスを入れないため、体力の消耗を抑えつつ、特定の部位にあるがんを集中的に攻撃できるのが特徴です。

治療を進める際は、最初に放射線治療を専門に扱う医師(放射線腫瘍医)の診断を受け、がんの種類や進行状況、患者さんの体調などに合わせて治療方針を決めます。基本的には通院治療で進め、平日に継続して照射するのが一般的です。

免疫療法

免疫療法は、患者さん本人の免疫細胞の力でがん細胞を攻撃する力を強めたり、がん細胞が免疫にブレーキをかける仕組みを防止したりする方法です。従来の治療のように直接がんを攻撃するのではなく、患者さん本人の免疫力を活性化させるのが大きな特徴です。

免疫療法は従来の抗がん剤治療とは異なる副作用が見られることがあり、身体への負担を抑えられるケースもあります。ただし、人によっては発熱や掻痒症などの副作用が起こる可能性があるため、医師と相談しながら、体調の変化に注意して治療を進めることが重要です。

悪性度が高いがんは早めに治療方針を決めることが大切

悪性度の高いがんに明確な定義はありませんが、一般的には他の臓器に転移しやすく、完治が難しいとされる状態を指します。がんの種類や患者さんの体調などによって適した治療法は異なるため、早い段階で医療機関に相談し、治療方針を話し合うことが大切です。

瀬田クリニック東京では、免疫細胞治療の専門医療機関として、これまで24,500例を超える治療実績を積み上げています。当院では、患者さん一人ひとりの状態やがんの悪性度に合わせたオーダーメイド型の治療を提供しております。

「悪性度が高いがんとどう向き合えば良いか分からない」「なるべく痛みを伴わない治療を選択したい」とお悩みの方は、ぜひ一度瀬田クリニック東京までご相談ください。

瀬田クリニック東京について

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