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舌がんの初期症状とは?口内炎との違いやステージ別の症状、治療方法について解説

舌がんの初期症状とは? 口内炎との違いやステージ別の症状、治療方法について解説

投稿日:2026年10月30日

更新日:2026年10月30日

「舌の側面にできた口内炎がなかなか治らない」「触ると硬いしこりがある」と不安を感じていませんか?

舌がんの初期症状は一般的な口内炎と見た目が酷似しており、痛みも少ないため自己判断で放置されがちです。しかし、経過期間や患部の特徴を知ることで両者を見分けやすくなります。

この記事では、口内炎と舌がんを見極めるチェックポイントをはじめ、ステージ別の症状や主な治療方法を解説します。ご自身の症状と照らし合わせ、早期発見にお役立てください。

<この記事で分かること>

  • ● 舌がんに特徴的な初期症状は「2週間以上治らない」「触ると硬いしこりがある」「粘膜が白や赤に変化する」
  • ● 舌がんが疑われる場合は視診と触診後に細胞診・生検で精密検査する
  • ● 主な治療方法として「手術療法」「薬物療法」「放射線療法」「免疫細胞治療」がある

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舌がんとは?

舌がんは、口の中にできる「口腔がん」の一種で、舌の前方2/3の可動部の両脇や側面に発生しやすい悪性腫瘍です。舌の表面を覆う細胞「扁平上皮細胞」から発生する扁平上皮がんが多く、進行すると奥深くへと広がっていきます。

また舌がんは口腔がんの中でも発生頻度が高く、約60%を占めています。舌がん発症の男女比は約3:2と男性に多く、好発年齢は60代とされますが、20〜30代の若い世代でも発症することもあるようです(※)。

舌がんを発症する原因はまだ分かっていませんが、発生リスクを高める主な要因は、喫煙や過度の飲酒と考えられています。また虫歯や合わない入れ歯、詰め物などによる、舌への慢性的な刺激による影響も無視できません。口腔内の不衛生な環境もリスク要因となります。

※参考:東京医科大学病院.「舌がんの基礎知識」.”1舌がんとは”.https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/cancer/tongue/knowledge.html,(2023-02-10).

口内炎と見分けがつきにくい舌がんの初期症状

口内炎と見分けがつきにくい舌がんの初期症状

舌がんの初期は痛みや出血がほとんどなく、一般的な口内炎と似た見た目をしています。そのため「ただの口内炎」と自己判断して放置してしまう方が少なくありません。

早期発見し、治療のチャンスを逃さないためにも、3つの初期症状を確認しておきましょう。

2週間以上治らない

口内炎と舌がんを見分ける際は、経過期間に注目しましょう。通常の口内炎であれば、一般的に1〜2週間程で自然に治癒し、少しずつ小さくなります。

一方、舌がんの場合は、時間が経過しても自然に消えることはなく、病巣が縮小するケースも基本的にはありません。むしろ、経過とともに徐々に症状が進行し範囲が広がっていきます。

もしも舌の側面のただれや潰瘍など、口内炎のような症状が2週間以上経っても改善しない場合は、決して放置せず早めに医療機関を受診しましょう。

触ると硬いしこりがある

舌がんを見極める場合は、病変部の硬さもポイントです。一般的な口内炎は、粘膜表面の一時的な炎症であるため、指で触れても周囲と同じ軟らかさで、硬さは感じにくいことが特徴です。

しかし舌がんの場合、がん細胞が舌の組織の奥深くまで増殖するため、触ると硬いしこりや独特の厚みを確認しやすくなります。初期段階は痛みがほとんどなくても、病巣の奥にコリコリとした硬さを実感できるケースもあります。

舌の側面に異変やただれを感じた際は、清潔な手で触れて硬さがないかを確認し、気になる症状がある場合は自己判断せず医療機関を受診しましょう。

舌の粘膜が白色や赤色に変化する

口内炎か舌がんかどうかを判断するには、舌の粘膜の色調の変化にも注目しましょう。通常の口内炎は境界が明瞭な灰白色で赤く縁取られますが、舌がんは赤や白が複雑に混在し、境界が曖昧な点が特徴です。

特に粘膜が白く変わる「白板症」や、鮮やかに赤くなる「紅板症」はがん化しやすい病変とされているため、注意が必要です。その悪性化率は白板症で約3〜5%(※1)、紅板症では約50%(※2)に達するとされています。

舌の色調や形に違和感がある場合は自己判断せず、速やかに専門機関で詳しい診断を受けることが重要です。

※1参考:大阪医療センター.「口腔がん」.”4.症状”.https://osaka.hosp.go.jp/cancer/cancer-type/koukugan/index.html,(参照2026-07-19).

※2参考:公益社団法人 日本口腔外科学会.「口腔粘膜疾患」. https://www.jsoms.or.jp/public/disease/setumei_koku/(参照 2026-10-27)

舌がんが疑われる場合の主な検査方法

舌がんが疑われる場合、まずは医師による「視診」と「触診」が行われます。舌がんは舌の両脇(側縁部)に発生しやすいとされているため、直接患部を観察し、指で触れてしこりの硬さや広がりを確認するのが一般的です。

精密検査が必要と判断された場合は、病変の粘膜をこすり取る細胞診や、組織の一部を局所麻酔下で切り取る「生検(組織診)」を行い、顕微鏡でがん細胞の有無を調べて診断を確定させます。

※参考:国立がん研究センター がん情報サービス「舌がん 検査」

https://ganjoho.jp/public/cancer/tongue/diagnosis.html,(参照2026-09-17)

舌がんの主な治療方法

舌がんの治療は、進行度や病巣の位置、患者さんの体力や希望を総合的に考慮して選択されます。

標準治療の中心となる「手術療法」「薬物療法」「放射線療法」に加え、近年では比較的副作用が少なく生活の質(QOL)を維持できる「免疫細胞治療」が組み合わされることがあります。

手術療法

舌がん治療の中心となるのが、病変部を外科的に切除する手術療法です。

がんの進行度が早期の段階であれば、舌の一部だけを切除する「舌部分切除術」が行われます。切除範囲が狭くて済み、術後の発音や飲み込みへの影響を抑えられる点が特徴です。

舌がんが広範囲に及ぶ場合は「舌半側切除術」や「舌全摘術」が選択され、首のリンパ節を取り除く頸部郭清術を併用することもあります。大きく切除した際は、自身の太ももやお腹の皮膚・筋肉を移植して舌の機能を再建する手術を行い、食べる・話すなど生活機能の回復を目指します。

薬物療法

薬物療法とは、抗がん剤を点滴などで全身に投与し、がん細胞の増殖や広がりを抑える、遅らせることを目的とした治療方法です。

手術が困難な進行がんや再発・転移に対しては、従来の抗がん剤に加え、がん細胞の特定分子を狙う「分子標的薬」や「免疫チェックポイント阻害薬」など、病態に合わせた種類が用いられます。

放射線療法

放射線療法は、放射線を照射してがん細胞を直接破壊する治療方法です。早期の舌がんでは、がんに直接針を刺して放射線を当てる「組織内照射」が行われるケースもあり、舌を切除せずに機能や形態を温存しやすいとされています。

一方、病状が進行している場合は、体の外から照射する「外部照射」を手術や薬物療法と組み合わせて行うのが一般的です。治療中は唾液の減少による口の乾燥や味覚障害、粘膜の炎症などが起きやすいとされています。

免疫細胞治療

患者さん自身の血液から採取した免疫細胞を体外で大量に培養・活性化させ、再び体内に戻してがん細胞を攻撃する治療方法です。「樹状細胞ワクチン」や「アルファ・ベータT細胞療法」「NKT細胞療法」など多様な種類があります。

また、自身の免疫細胞を使用するため副作用は比較的少なく、生活の質(QOL)を維持しながら行える点が特徴です。手術や抗がん剤などと併用して行われる場合もあります。

舌がんは早期発見と状態に合わせた治療方法の選択が重要

舌がんは早期に発見して適切な治療につなげることが重要です。2週間以上治らないただれや硬いしこりに気付いたら、自己判断で放置せず早めに医療機関を受診しましょう。

また舌がんの治療方法には、標準治療に加えて、生活の質(QOL)を維持しながら体への負担を抑えて治療できる「免疫細胞治療」という選択肢もあります。

瀬田クリニック東京では、患者さんの状態や現在受けている治療を踏まえ、一人ひとりに合わせた治療方法を提案しています。免疫細胞治療について詳しく知りたい方や治療の選択肢を広げたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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