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がんは血液検査で調べられる?検査の種類や他の検査との違いを分かりやすく解説

がんは血液検査で調べられる?検査の種類や他の検査との違いを分かりやすく解説

投稿日:2026年07月03日

更新日:2026年07月03日

「血液検査だけで、がんの有無や転移・再発まで分かるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。血液検査にもさまざまな種類があるため、どの検査を検討すれば良いのか分からない方は少なくありません。

そこで本記事では、血液検査の役割や主な検査の種類、CTや内視鏡検査・生検との違いなどを分かりやすく解説します。今後の治療を検討する一歩として、ぜひ役立ててください。

<この記事で分かること>

  • ● 血液検査で分かる範囲
  • ● 腫瘍マーカーと主な血液検査の種類と目的
  • ● 血液検査と併せて実施したい画像診断・内視鏡検査・生検の位置づけ

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がんは血液検査で調べられる?

血液検査でがんの可能性の有無を調べることは可能です。

ただし、血液検査だけで早期発見や確定診断を行うのは難しく、陽性だからといって必ずがんだとは限りません。炎症や良性疾患、喫煙などでも陽性と判断される値まで数値が上昇することがあります。

そのため血液検査は、がんの有無を単独で判断するための検査ではなく、CTやMRIなどの画像診断や内視鏡検査、生検といった検査結果と併せて、総合的に判断するための一手段として位置づけられるのが一般的です。

がんを調べる血液検査の種類

がんを調べる血液検査にはいくつかの種類があり、それぞれ目的が異なります。

代表的な腫瘍マーカーと、その他の血液検査について確認していきましょう。

一般的な血液検査(腫瘍マーカー)

腫瘍マーカーは、血液検査でがんを調べる際に最もよく知られている検査の一つです。主に、がん細胞によって作られるタンパク質などの物質を血液中で測定します。

この検査はがんの有無を確定する目的ではなく、診断の補助や治療の効果判定、再発や進行の経過観察を目的で実施されるのが一般的です。治療前後の数値の変動を見ることで、薬が効いているか、再びがんが動き出していないかを確認しています。

ただし腫瘍マーカーの値は、がん以外の要因でも上昇する場合があるので注意が必要です。例えば炎症や良性疾患、喫煙、肝機能障害、服用している薬の影響などで数値が上昇することがあります。

先述の通り腫瘍マーカーだけで診断や転移・再発は判断できないため、画像診断や内視鏡検査、生検など他の検査結果と合わせて総合的に確認されることがほとんどです。

その他の血液検査の種類

腫瘍マーカー以外にも、がんのリスクの確認や補助的な判断に使われる血液検査があります。

ここでは腫瘍マーカー以外の血液検査について確認していきましょう。

膵酵素

膵酵素は膵臓で作られる消化酵素の値を調べる血液検査です。

膵臓で作られる代表的な酵素にはアミラーゼやエラスターゼ1があり、膵臓の状態を把握する手がかりになります。

膵臓がんがある場合、これらの値が高くなる傾向にありますが、急性・慢性膵炎や肝硬変など、がん以外の病気でも数値が変動することがあるので注意しましょう。腫瘍マーカーと同じく、膵酵素の検査結果だけでは膵臓がんの有無は判断できないため、補助的な情報として位置づけられるのが一般的です。

異常が見られた場合は、超音波検査やCT、MRIなどの画像診断と組み合わせて、膵臓の状態を詳しく確認します。

ABC検診

ABC検診は胃がんそのものを見つける検査ではなく、胃がんになりやすい状態かどうかを判定する検査です。

ペプシノゲン検査で胃粘膜の萎縮度を調べ、ピロリ菌抗体検査と組み合わせて、結果をA〜Dなどの区分でリスク分類します。この検査により、胃がんのリスクがあるかどうかを大まかに把握できます。

ただし、がんを直接確認する検査ではないため、4つのうち一番リスクが軽いとされるA判定であっても胃がんが隠れている可能性は否定できません。また過去にピロリ菌の除菌治療を受けた方では、抗体値の解釈に注意が必要な場合があります。そのためABC検診の結果に関わらず、一度は胃カメラなどの内視鏡検査で胃の状態を確認することが大切です。

生殖細胞系列遺伝子検査

生殖細胞系列遺伝子検査は、生まれつき持っている遺伝子の変化を調べ、特定のがんになりやすい体質かどうかを評価する検査です。

がんそのものを見つける検査ではなく、遺伝性腫瘍の可能性を知るために行われるため、以下のような場合などに、検討されます。

  • ● 若い年齢で発症した場合
  • ● 血縁者にがんの方が多い場合
  • ● 同じがんが家系内で続いている場合

この検査により遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)やリンチ症候群などが分かると、治療の選択や今後の検査、予防策を考える手がかりになる可能性があります。

また生殖細胞系列遺伝子検査は、結果の意味を正しく理解するために、遺伝カウンセリングとセットで行うのが一般的です。検査結果は本人だけでなく家族にも影響し得るため、医師と相談しながら慎重に判断することが大切です。

マイクロRNA血液検査

マイクロRNA血液検査は、血液中に含まれるマイクロRNAと呼ばれる小さなRNAの変化を調べる検査です。

マイクロRNAは、がんなどの病気で種類や量が変わることが報告されており、新しい診断マーカーとして研究が進んでいます。

この検査では血液中のマイクロRNAのパターンを手がかりに、がんの早期発見や診断への活用が期待されています。胃がんや大腸がんなどの消化器系のがんに加え、乳がんや肺がんなど複数のがんの種類に対応しているとされていますが、現時点では結果だけでがんを確定するものではありません。

循環腫瘍細胞(CTC)検査

循環腫瘍細胞(CTC)検査は、血液中に流れ出たがん細胞そのものを検出する検査です。血液からCTCを捉え、腫瘍の性質や病状を推定する考え方に基づいています。

CTCは一部のがんにおいて治療計画の検討や予後の見立て、治療経過のモニタリングを補助する目的で使われることがあります。特に転移を伴う乳がんや肺がん、前立腺がんなどで、用いられるのが一般的です。

ただしCTCでがんが見つからないからといって、がんがないとは言い切れないため注意しましょう。反対にがんが見つかった場合も、CTCのみで確定診断とはなりません。

血液検査以外のがんを調べる方法

がんの有無を調べるには、血液検査だけでは判断が難しいため、画像診断や内視鏡検査、超音波、生検などを、症状や疑いの部位に応じて組み合わせた検査が行われます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

画像診断

画像診断は体の中を画像で確認し、がんの有無や広がり、治療の効果などを把握するための検査です。血液検査では分かりにくい情報を補う役割があります。

主な検査は次の通りです。

  • ● 通常のCT:X線で体の断面を撮影する基本的な検査
  • ● 造影CT:造影剤を使い、病変を見分けやすくする検査
  • ● PET-CT:代謝の情報とCT画像を重ね、位置や広がりを確認する検査
  • ● 低線量CT:主に肺がん検診などで用いられることがある検査

少量ではありますが被ばくの心配があるため、不安な方や妊娠の可能性がある方は、必ず医師に伝えましょう。

内視鏡検査

内視鏡検査は、カメラで消化管の粘膜を直接観察できる検査です。血液検査だけでは、がんの早期発見が難しい場合が多いため、内視鏡検査で直接粘膜を確認することが望ましいとされています。

特にピロリ菌の感染歴がある場合は、バリウムを用いたX線検査よりも胃の内視鏡検査での確認が推奨されています。内視鏡検査にてがんの早期発見につながれば、根治を目指せる可能性もあるでしょう。

また大腸がんでは、便潜血検査で「要精密」となった場合に全大腸内視鏡検査を行うのが一般的です。

超音波検査

超音波検査はエコー検査とも呼ばれ、体の表面から超音波を当て、臓器の形や大きさを画像で確認する検査です。先述した画像診断とは異なり、被ばくの心配がないため健診や精密検査で広く用いられています。

腹部エコーでは、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などを観察するのが一般的です。

血液検査で肝機能や膵酵素に変化が見られた場合、状態を視覚的に確認する目的で超音波検査が追加になることがあります。骨や空気の影響で見えにくい部位もあるため、必要に応じてCTなどと併用します。

生検

生検は画像診断や内視鏡検査で見つかった病変の一部を改めて採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。

画像診断だけでは炎症や良性腫瘍との区別が難しい場合があるため、組織を確認することで一つの判断材料にします。採取した組織は病理医が調べ、がん細胞の有無やどのような種類のがんなのかを確認します。

生検は内視鏡検査で採取したり、超音波やX線を見ながら針で採取したりと、部位に応じた方法を選ぶのが特徴です。生検の結果は治療方針を考える上で重要な参考になります。

がんのリスクをなるべく下げるには?

がんのリスクを完全に防ぐことは難しいものの、日々の工夫で下げられる可能性があります。早期発見のためには、年齢や性別に応じたがん検診を定期的に受けることが大切です。

また禁煙や節酒、栄養バランスの取れた食事、無理のない運動、体重管理といった生活習慣の見直しも予防につながる場合もあります。

このような工夫をできる範囲で行い、体調で気になる点があった際は早めに医療機関に相談しましょう。

まとめ

血液検査はがんに関する手がかりを得るための大切な検査です。

ただし血液検査だけで「がんの有無」や「転移・再発」を言い切るのは難しく、単独では判断材料になりません。また数値は炎症やその他の疾患など、がん以外の影響で変動することもあります。

そのため気になる所見がある場合は、必要に応じてCTやMRIなどの画像診断や内視鏡検査、超音波検査、生検といった検査を組み合わせ、総合的に状況を確認していくことが大切です。そして、症状や検査結果に心配がある場合は、適切な医療機関へ相談しましょう。

瀬田クリニック東京は、がんに対する免疫細胞治療を専門とする医療機関です。1999年の開院以来、24,500例を超える治療実績をもとに、患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療のご提案を行っています。免疫細胞治療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院までご相談ください。

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