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後頭部にしこりが…これってがん?考えられる主な原因や良性・悪性の見分け方を解説

後頭部にしこりが…これってがん?考えられる主な原因や良性・悪性の見分け方を解説

投稿日:2026年06月19日

2026年06月19日

ヘアセットやシャンプーをしているときなどに後頭部のしこりを見つけると「もしかしたらがんでは?」と不安になるかもしれません。

後頭部にしこりがあっても、全てががんであるとは言い切れませんが、中には治療が必要なケースもあります。後頭部にしこりが見つかったら自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。

本記事では後頭部にしこりができる主な原因や、自分でできるセルフチェック、主な検査・治療法について解説します。後頭部のしこりが気になる方や、具体的な治療法を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

<この記事で分かること>

  • ● 後頭部のしこりの多くは粉瘤や脂肪腫といった良性のものだが、悪性腫瘍が原因である可能性もある
  • ● 良性のものと悪性のものはセルフチェックだけで判断するのは難しいため、医療機関への受診が必要
  • ● 悪性腫瘍の治療には複数の選択肢があるため、自分に合ったものを選ぶことが大切

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後頭部のしこりはがん? 考えられる主な原因

後頭部にいつの間にかしこりができていると、脳腫瘍や皮膚がんを心配する方も多いでしょう。結論から先に述べると、後頭部のしこりは粉瘤や脂肪腫といった良性腫瘍であるケースが多いです。

良性腫瘍の場合、生活に支障がなければ無理に手術などを行う必要はありません。しかし、粉瘤は手術でしか根治できず、かつ悪化しやすい傾向にあるため、早めの治療が推奨されています。

頭皮には、有棘細胞がんや悪性黒色腫といった悪性腫瘍ができるケースもあります。従って、後頭部のしこりががんである可能性も否定できません。

また他の部位で発生したがんが転移し、後頭部にしこりとなって現れることもあります。これらの疾患は良性腫瘍に比べると発症率は低めであるものの、リスクがあることは覚えておいた方が良いでしょう。

【良性】後頭部にできるしこりの原因

後頭部のしこりのうち、良性の原因は大きく分けて3つあります。

  • ● 粉瘤
  • ● 脂肪腫
  • ● リンパ節の腫れ

以下ではそれぞれの原因の特徴や治療法について解説します。

粉瘤

粉瘤は、皮膚の下に発生した袋状の組織に老廃物がたまってできるこぶ状のしこりです。別名アテローム、表皮嚢腫とも呼ばれています。

粉瘤は表皮の変形によって発生するため、後頭部だけではなく、全身の至るところに生じる可能性があります。初めは小さめのサイズですが、皮脂や垢などの老廃物が蓄積することで大きくなっていくため、注意しましょう。また悪臭を発することがあるのも粉瘤の大きな特徴です。

粉瘤ができ始めた頃は、痛みがないケースが多いです。しかし、細菌感染によって炎症を起こすと、患部が赤く腫れたり、痛みを伴ったりします。

粉瘤ができる原因は、現時点では明確になっていません。毛穴の詰まりや外傷、感染などがリスク要因になると考えられています。なお、粉瘤は自然に治癒することはありません。治療する場合は、手術によって切除するのが一般的です。

脂肪腫

脂肪腫は、脂肪細胞が増殖することによって発生する良性腫瘍です。皮下組織にできる浅在性脂肪腫と、筋膜の下や筋肉の内部などに見られる深在性脂肪腫の2パターンがあります。後頭部にしこりとして現れる場合は、浅在性脂肪腫のケースが多いようです。

脂肪腫は通常、肌と同じ色をしており、触ると柔らかくて弾力があるところが特徴です。なお、下に骨がある部分にできると盛り上がるため、後頭部の場合はこぶ状のしこりになる場合があります。

脂肪腫の場合、放置しても特に問題はありません。しかし、少しずつ大きくなり、押すと痛みを感じるようになる場合は、手術で切除することもあります。ただし、脂肪腫のサイズによっては、手術の痕が目立つ可能性があります。なるべくサイズが小さいうちに、治療を始めた方が良いでしょう。

リンパ節の腫れ

頭の後ろや首にあるリンパ節が腫れると、しこりのようになる場合があります。原因はウイルスや細菌への感染で、押すと痛みを覚えるところが特徴です。

感染によってリンパ節が腫れる場合は、喉の痛みや扁桃腺の腫れ、発熱、鼻水といった感染症の症状が出ることが多いです。そのため、前述した粉瘤や脂肪腫とは見分けやすいでしょう。

また原因となった感染症が治れば、時間の経過とともにしこりも収まってきます。従って、しこりに対する治療というよりも、感染症の治療を優先するのが一般的です。

【悪性】後頭部にできるしこりの原因

後頭部のしこりは、まれに悪性の腫瘍である可能性があります。「良性だろう」と自己判断せず、気になるしこりができたら医療機関を受診しましょう。

ここでは、後頭部にできるしこりのうち、悪性のケースを紹介します。

リンパ腫

リンパ腫とは、白血球の中にあるリンパ球ががん化する血液がんの一種です。

リンパ球は血液に乗って全身を流れていくため、全身のどこにでもリンパ腫が発生する可能性があります。

初期のリンパ腫は、単一のリンパ節に腫れが出る程度にとどまるのが一般的です。ステージの進行に伴い、複数の部位が腫れてきます。

リンパ腫が全身に広がると、発熱や過度な寝汗、体重減少といった症状が出始めます。しかし、しこり自体に痛みがなく、自覚症状がない場合もあるようです。そのため、健康診断のときに偶然リンパ腫が発見されるケースもあります。

皮膚がん

皮膚がんとは、皮膚にできる悪性腫瘍のことです。皮膚がんには複数の種類があり、後頭部のしこりの場合は以下3つのケースが考えられます。

  • ● 基底細胞がん
  • ● 悪性黒色腫(メラノーマ)
  • ● 扁平上皮がん

基底細胞がん

基底細胞がんとは、表皮の一番下の層にある基底細胞や、毛包を構成する細胞から発生する悪性腫瘍です。小さく盛り上がった黒い点が肌の表面に現れる場合が多く、症状が進行すると複数の黒い点が集まって円形に広がります。

基底細胞がんは顔にできることが多いですが、体の表面であればどこにでも発生する可能性があります。従って、後頭部にしこりができたときに、基底細胞がんを疑われるケースもあるでしょう。

悪性黒色腫(メラノーマ)

悪性黒色腫(メラノーマ)は、メラニン色素を産生するメラノサイトががん化したものです。褐色~黒色のしみ、あるいはこぶ状の膨らみとして皮膚の表面に現れることが多く、形は左右非対称で、縁がぎざぎざになっているなどの特徴があります。

メラノーマは一般的なほくろとの見分けが付きにくいため、初期のうちは気付きにくいです。しかし、放っておくとどんどん大きく広がり、できもののように膨らんでくることもあります。

扁平上皮がん

扁平上皮がんとは、皮膚や粘膜の表層を形成する扁平上皮という細胞ががん化したものです。皮膚や粘膜のあるところならどこにでも発生する可能性があります。

扁平上皮がんが皮膚にできた場合にも、小さなしこりができたり、赤みやかゆみなどの症状が出たりすることがあります。

頭頸部がん

頭頸部がんとは、脳と目を除く首から上の領域(頭頸部)に発生するがんの総称です。

口腔がんや咽頭がんなどの頭頸部がんが進行すると、がん細胞がリンパ液に乗って移動し、首や後頭部のリンパ節に転移してしこりを作ることがあります。特に、鼻の奥にできる「上咽頭がん」などは、首や後頭部のしこり(リンパ節転移)が症状として現れることも多いです。

なお、後頭部のしこり以外の症状は、部位によって異なります。例えば口腔がんなら口の中のしこり、咽頭がんなら鼻血や喉の痛み、息苦しさといった症状が見られることがあります。

良性? 悪性? 気になるときのセルフチェックポイント

後頭部のしこりが良性か悪性か気になるときは、以下のポイントをチェックしてみましょう。

ポイント 良性 悪性
硬さ 柔らかく、弾力がある場合が多い 硬い場合が多い
境界性 はっきりしている場合が多い 不明瞭、いびつな場合が多い
成長のスピード 比較的遅い 比較的速い
痛み 押すと痛む場合が多い 痛みを感じない場合が多い
可動性 動くことが多い あまり動かない場合が多い

ただし、上記はあくまでも、一般的な目安です。

しこりが良性の粉瘤であっても、サイズが小さい間はあまり痛みを感じないかもしれません。逆に、悪性の扁平上皮がんの場合などは、神経に広がって痛みを感じることもあるでしょう。

しこりが良性か悪性かは、簡単に見分けられるものではありません。セルフチェックは参考程度であると考え、気になるしこりがある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

後頭部のしこりががんだった場合の治療法

後頭部のしこりががんだった場合、主な治療法は4つあります。

外科手術

外科手術は、転移していない皮膚がんにおいて第一の選択肢となる治療法です。病変が小さい場合は局所麻酔での施術が可能ですが、大きい場合は全身麻酔で手術することになります。腫瘍の切除によって皮膚が欠損するため、皮膚を覆うために再建術を行うこともあるでしょう。

外科手術を行うと、がんの根治につながる可能性があります。なお、転移がある場合や腫瘍の切除が難しい場合などは、他の治療法や、複数の治療法との併用を検討するのも選択肢です。

なお、リンパ腫の場合は基本的に手術は行いません。ただし、リンパ節以外にリンパ腫ができた場合は手術することもあります。

薬物療法

薬物療法とは、抗がん剤を使ってがん細胞を死滅させたり、小さくしたりすることを目的とした治療法です。

後頭部のしこりがリンパ腫によるものだった場合、抗がん剤と分子標的薬(病気の原因となる特定分子にだけ作用する薬)を組み合わせる多剤併用療法が基本です。

かつては皮膚がんに抗がん剤は効きにくいといわれていました。しかし、近年は分子標的薬の開発により、皮膚がんに対しても効果が期待できるようになってきています。

放射線療法

放射線療法とは、高エネルギーのX線を体の外から当てて、体内のがん細胞を攻撃する治療法です。放射線は細胞分裂を活発に行う細胞に反応する性質を持っているため、細胞分裂・増殖が速いがん細胞にとって効果的な治療法とされています。

リンパ腫では進行が比較的緩やかで、かつ病変が限られた範囲内にある場合に用いられるのが一般的です。皮膚がんの場合は、手術で摘出できない場合や、術後の補助治療として行われます。

免疫細胞治療

免疫細胞治療は、患者さんの免疫細胞を強化することによって、がん細胞への攻撃を高める治療法です。

免疫細胞治療では、まず患者さんの血液から免疫細胞を採取し、培養・加工を施して強化してから、再び体内に戻します。患者さん自身の免疫細胞を治療に用いるため、薬物療法などに比べると副作用のリスクが少なく、患者さんの心身に負担をかけにくいところが大きな利点です。

またほぼ全ての種類のがんに適応する他、進行度に関係なく治療できる点も注目されています。

まとめ:後頭部のしこりを見つけたらなるべく早めに医療機関へ

後頭部のしこりの多くは、粉瘤や脂肪腫といった良性のものです。しかし、一方でリンパ腫や皮膚がんといった悪性腫瘍が原因である可能性もあります。しこりががんだった場合、気付かない間に進行していく恐れもあります。後頭部に気になるしこりを見つけたら、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。

なお、しこりが悪性腫瘍だった場合、疾患の種類に応じて外科手術や薬物療法を検討することになります。免疫細胞治療も選択肢の一つです。

瀬田クリニック東京では、患者さん一人ひとりの免疫細胞やがん細胞の状態を徹底的に検査し、オーダーメイドの治療を提供しています。「免疫細胞治療を検討したい」「自分に合う治療法を知りたい」とお考えの方は、瀬田クリニック東京までお問い合わせください。

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