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免疫力とは
院長ブログ

2023年3月23日

今回は【免疫力】についてお話します。

免疫力という言葉がよく使われています

科学の世界では、免疫とは異物(非自己)を排除するしくみとされます。
わかりやすく言うと病気の原因となる病原体(ウイルスや細菌など)や異常な細胞(がん細胞など)を攻撃、排除して、病から身を守り、治す働きを言います。免疫力を高めるには、よく笑う、身体を温める、適度な運動をする、あるいは免疫機能を維持するという機能性表示食品など、見聞きする方も多いではないでしょうか

一方、この免疫力という言葉に違和感を覚え、「免疫力などは存在しない」という意見も聞こえてきます。

免疫力ってどう考えたら良いの?

少し話がそれますが…
「〇〇力」というのはいろいろな場面で使われます。
たとえば、「握力」は計測器で容易に測定できて、1つの数値で〇kgと表現されます。一方、「経営力」「支配力」「政治力」などは数値では表すことはできません。これらは様々な面から総合的に考えなければなりませんし、力の評価も数値では表しづらく一定ではないかもしれません。また、これらは単に利害関係を処理することだけではなく、人としての信頼や他人から共感を得る、自分に協力して行動してもらう能力など、多くの要素が絡んできます。

免疫力というのも、イメージ的には「経営力」「支配力」「政治力」と同じように、単純に1つの数値で表して、免疫力が高い、免疫力が低いと表現できるものではありません。

免疫はウイルスやがん細胞をどう攻撃するの?

免疫は神経系と並んで極めて複雑なシステムで、様々な免疫細胞が複雑に絡み合って広大なネットワークを形成しています。
ウイルスやがん細胞に対する攻撃には様々な細胞が連携し、自然免疫、獲得免疫というふたつの段階で役割分担し免疫応答を行っています。

図1 自然免疫と獲得免疫のしくみ

なお、単に病原体やがん細胞を強く攻撃するだけでなく、免疫細胞がお互いを刺激、制御し、調節する自己調整の機能が備わっています。
すなわち、好ましくない免疫反応によって生じるアレルギーあるいは本来、攻撃すべきでない正常な細胞・組織を損傷する自己免疫疾患などは身体にとって不都合ですから、制御する働きも必要です。
したがって、免疫を1つの力で表し、高い低いと評価することはできないです。

当院では免疫機能を測定することができます

私たちはがん細胞に対する免疫機能をできるだけ、正確に、さらにがん免疫療法に利用可能なように評価し、診断する方法を開発し*、これまで実際の診療に応用してきました。既に6,000例以上の患者さんあるいは健常人で実施しており、その膨大なデータをベースに免疫機能を診断し、免疫療法の戦略を個別にたてるために利用しています。
この検査では攻撃あるいは制御する代表的な12種類の免疫細胞を測定します。個々の細胞の数および免疫細胞全体のパワーバランスから免疫機能の評価を行います。(図2)

当院はがん免疫細胞治療専門のクリニックですが、上記の免疫機能検査は健常人の方もお受けいただいています。
日々のお仕事でストレスを抱えていらっしゃるあなたも、免疫力をチェックしてみてはいかがでしょうか。

*A Noguchi. Impaired and imbalanced cellular immunological status assessed in advanced cancer patients and restoration of the T cell immune status by adoptive T-cell immunotherapy. International Immunopharmacology, 18: 90–97, 2014

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