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よくあるご質問をご紹介します①『免疫療法と免疫細胞治療の違いって?』
瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ

投稿日:2021年10月18日

更新日:2025年6月11日

みなさま、こんにちは。
いつもお読みいただきありがとうございます。当院では、日々患者さんから免疫治療について多くのご質問をいただきます。今回は、『よくあるご質問シリーズ』と題して、1回目をご紹介させていただきます。

免疫療法と免疫細胞治療の違いは?

今回のご質問は…

質問
Q. 免疫療法と免疫細胞治療の違いを教えてください。
回答
A. 免疫細胞治療は、免疫療法の1つで、免疫理論に基づく治療法です。

免疫療法とは、私たちの体に備わっている「免疫」という仕組みを活用した治療法の総称で、「免疫細胞治療」はこの免疫療法のうちの1種類です。がんの3大療法といわれる外科療法、放射線療法、化学療法にも、それぞれさまざまな術式や種類があるのと同様、免疫療法にもいくつか種類があります。人の細胞を培養して治療に使用するものを細胞治療と呼びますが、特に患者さんの血液中の免疫細胞を培養、強化して、免疫力を高めてがんを治療しようとする方法が、免疫細胞治療なのです。

免疫力とは?

免疫力とは、細菌やウイルスなどの異物や、がんの原因となる異常な細胞を排除して体を守る力です。免疫には、生まれ付き備わっている「自然免疫」と、生まれてから身に付ける「獲得免疫」があります。

役割 主な免疫細胞
自然免疫 異物や異常な細胞を食べて排除する 好中球
マクロファージ
獲得免疫 抗体(特定の異物に結合して除去するタンパク質)を作る B細胞
感染細胞を攻撃して排除する キラーT細胞

ここでは、免疫力が働く仕組みと、免疫力を高めるポイントを分かりやすく解説します。

免疫力が働く仕組みとは

免疫細胞にはいくつかの種類があり、それぞれが異なる役割を持っています。人間の体が病原体から守られているのは、免疫細胞の連携プレーのおかげです。

免疫の仕組みは以下のプロセスで働いています。

  1. 病原体の認識
  2. 免疫細胞の活躍
  3. 免疫記憶の形成

1. 病原体の認識

体に入った病原体を最初に見つけ出すのは、皮膚や粘膜に潜んでいる「樹状細胞」です。樹状細胞は病原体の特徴(抗原)を覚え、その情報を「ヘルパーT細胞」「キラーT細胞」に伝達します。キラーT細胞は抗原の情報から、病原体に感染した細胞を破壊します。

2. 免疫細胞の活躍

樹状細胞から抗原の情報を受け取ったヘルパーT細胞は「B細胞」「マクロファージ」を活性化させます。それにより「B細胞」は抗体を作り、マクロファージは病原体を食べて排除します

3. 免疫記憶の形成

免疫の働きは、病原体の排除にとどまりません。一部のB細胞・T細胞は「メモリーB細胞」「メモリーT細胞」と呼ばれる、抗原の情報を記憶した細胞に変わります。これらの記憶細胞は、次に同じ病原体を発見すると、そのまま攻撃に移り体を守ります。

免疫力を高めるポイント

免疫力は、毎日の暮らしの中で高めることが可能です。生活習慣に以下のポイントを取り入れましょう。

バランスの取れた食事 栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。以下の食材は免疫力を高めるのに効果的です。
  • ●肉や魚など、免疫細胞を作るタンパク質を多く含む食材
  • ●ビタミンA・C・Eを豊富に含む緑黄色野菜
  • ●腸の免疫細胞を活性化させる発酵食品や食物繊維
  • ●活動のエネルギー源となるご飯などの主食
適度な運動
  • ●全身を動かす運動を1日10分程度行います。
    (例)ラジオ体操、ストレッチ、軽いスクワットなど
  • ●息を吐くときにお腹を凹ませ、吸うときに膨らませる「腹式呼吸」も効果的です。
十分な睡眠 睡眠不足は免疫力を下げてしまいます。成人の場合、推奨される睡眠時間は1日7~9時間です。
規則正しい生活 規則正しい生活には、自律神経のバランスを整え、免疫力を保つ効果があります。起床時間、就寝時間、食事の時間を一定にしましょう。
よく笑う 免疫細胞の一種であるNK細胞は、笑うことで活性化します。また笑うと優位になる副交感神経には、体を回復させたり、内臓の機能を高めたりする作用があります。

がん細胞と免疫療法

免疫療法は、がんの「第4の治療法」と呼ばれ、手術や抗がん剤とは異なる手段でがん細胞を攻撃するものです。ここでは、免疫療法の一つである「免疫細胞治療」について分かりやすく解説します。

  • ●標準治療と免疫細胞治療の違い
  • ●免疫細胞治療ががん細胞を攻撃する仕組みと種類
  • ●免疫細胞治療の選択方法

標準治療と免疫細胞治療の違い

がんの標準治療(3大療法)には、手術・抗がん剤・放射線治療があります。標準治療はいずれも「体の外からがん細胞を排除する力を加える治療法」です。これはがん細胞だけでなく、正常な細胞にもダメージを与えてしまうため、強い副作用が起きる場合があります。

免疫細胞治療は、人間の体に元々備わっている免疫力を高める方法です。患者さんの体の中から免疫細胞を取り出し、加工・増殖して体へ戻すため、大きな副作用が起きにくい上、標準治療と組み合わせることも可能です。

免疫細胞治療ががん細胞を攻撃する仕組みと種類

免疫細胞治療にはさまざまな種類があり、がん細胞を攻撃する仕組みによって、2系統に分類できます。

系統 がん細胞を攻撃する仕組み 治療法の種類
免疫の司令塔にがん細胞の特徴を覚えさせる 樹状細胞にがん抗原(がんに存在する特有のタンパク質)を取り込ませて体内へ戻す 樹状細胞ワクチン
免疫細胞を強化する がん細胞を攻撃する免疫細胞を強化・増殖して体内へ戻す NKT細胞療法
アルファ・ベータT細胞療法
2DG・キラーT細胞療法
ガンマ・デルタT細胞療法
NK細胞療法

免疫細胞治療の選択方法

免疫細胞治療のうち、どの治療法との相性が良いのかは、患者さんによって異なります。治療法を選ぶ基準は以下の3点です。

  • ●がん細胞の状態
  • ●免疫細胞の状態
  • ●患者さんの状況

治療を始める際は、患者さんのがん細胞と免疫細胞の検査を行い、どの治療法を用いるか検討します。また、患者さんの体の状態や現在の治療状況なども重要な決定要素です。

まとめ:瀬田クリニック東京の免疫療法と免疫細胞治療について

がんの第4の治療法といわれている免疫療法は、患者さんが本来持っている免疫力を高めて、がん細胞を攻撃する治療方法です。従来の標準治療のような重い副作用を負うリスクが少なく、お体に優しい治療法です。

尚、当院のホームページでも、免疫療法と免疫細胞治療についてわかりやすくご説明していますのでご覧ください。

それでは、また次回のクリニック通信でお会いしましょう!

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