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免疫の治療が標準治療の限界を補うと信じて。
~私が免疫細胞治療を実施する理由~医師コラム/瀧本理修院長

2019年9月25日

瀬田クリニック東京院長の瀧本です。
先日からこの「瀬田クリニック通信」で医師のコラムを掲載しておりますが、前回の後藤理事長に続いて今回は私瀧本が書かせていただきます。

私はもともと、抗がん剤を専門に実施する「腫瘍内科医」でした。
腫瘍内科医といえば、残念なことに免疫細胞治療に対してやや懐疑的な見方をする先生も少なくありません。それがなぜ今、腫瘍内科医だった自分がこうして瀬田クリニック東京で免疫細胞治療に携わっているのか…今回はそのあたりについてお話しさせていただきます。

 進化する抗がん剤治療と共に過ごした腫瘍内科医時代

瀬田クリニックグループで勤務する前は、札幌医科大学附属病院の腫瘍・血液内科に在籍していました。腫瘍内科医として、主に消化器がん、造血器腫瘍などの患者さんへの抗がん剤治療を専門に実施していました。

さらに、附属病院の腫瘍診療センターの外来化学療法室の責任者として、病院に通院しているがん患者さんの抗がん剤治療も担当していました。当時は新しい分子標的薬の開発に携わったり、アメリカへ留学して研究を行ったりと、腫瘍内科医として忙しい日々を送っていました。

その間、抗がん剤治療は薬剤の進化などにより患者さんの負担が軽減され、治療効果も大きく向上していました。

瀬田クリニック通信

2001年のアメリカ留学当時、同じ研究室の仲間と。中心にいるのが私です。

ただ、進化を続けている抗がん剤も、全ての患者さんを救えるわけではありません。
抗がん剤を投与するうちに体内で薬剤耐性が生じ、がんの再発や症状の悪化をきたす患者さんも少なくありませんでした。腫瘍内科医として抗がん剤治療のみではやはり限界がある、と感じていたのも事実です。

 免疫を使った治療で抗がん剤治療の限界を補えるかもしれない

そんな中、免疫チェックポイント阻害剤という薬剤が登場しました。
免疫チェックポイント阻害剤は簡単にいうと、「がん細胞が免疫の攻撃をブロックして生き延びようとするバリア」を解除する薬剤です。がん細胞が持っているバリアを外すことで、免疫細胞はよりがん細胞を攻撃しやすくなります。(詳しくはこちらをご覧ください)

免疫チェックポイント阻害剤は2014年に皮膚がんの一種であるメラノーマを対象として公的保険が適用されて以来、抗がん剤治療などいわゆる標準治療に次ぐ治療手段として注目を集めていました。
その後、保険適用になる対象部位も増え、医療関係者やがん患者さんの期待が更に高まっているのはご存知の通りです。

当院の免疫細胞治療はがん細胞のバリアを外すのではなく、免疫細胞自体の攻撃力を高める治療ですが、免疫機能をより高めるという点では、目指すところは同じです。免疫細胞治療がこれら免疫チェックポイント阻害剤の効果をより高める上で重要な働きをすると確信し、双方を併用する臨床研究も実施しています。あわせてこちらもご参照ください。

免疫細胞治療は自分が医師になった1990年頃すでに、大学病院などの施設で臨床研究として開始され始めていました。自分自身も免疫細胞治療を受けられる患者さんの担当医などをしており、実地医療としての経験もふまえ、以前からこの治療に注目していました。

免疫を使った治療が注目を集める中、

この治療なら抗がん剤治療の限界を補ってくれるのではないか?
免疫チェックポイント阻害剤や免疫細胞治療を用いた治療と従来の治療と併用したらどうなのか…?

そんな風に考えていた折、当院の後藤理事長とお会いする機会がありました。色々お話しをお伺いするうちに、瀬田クリニックグループが大学病院と共同研究を行い新たな治療法の確立を目指しながらがん免疫治療を実践している施設であることを知り、2015年にグループに入職することとなりました。

 クリニックは治療の場であると同時に、心の癒しの場でもあってほしい

これまでがんの専門医として数多くの患者さんと接してきました。
以前、大学病院で勤務していたときは、病状が回復し嬉しそうな表情を浮かべる患者さんであっても、一方で今後のつらい治療に不安や葛藤を抱えているようにも見えたものです。病状の重い方は、一時的に回復してもその大多数が最終的に悪化してしまうケースが多いですから、無理もないかもしれません。

しかし、当院で診療を開始してからは、お会いする患者さんの雰囲気が変わったように感じています。
それは、「また治療に来たい、また瀬田クリニック東京に行きたい」とおっしゃる患者さんが随分と多くいらっしゃることです。患者さんがまた病院に行きたい、とおっしゃる経験は私の中では初めてのことでした。

自画自賛になってしまいますが、瀬田クリニック東京に来るととてもリラックスされているように見えます。私たちのクリニックが、がん治療の場であると同時に患者さんの心の癒やしの場になっているとすれば、とても嬉しいことです。

瀬田クリニック東京の待合室

瀬田クリニック東京の待合室

では、本日はこのあたりで筆をおきたいと思います。

瀬田クリニック東京は、患者さんや家族に寄り添う医療を提供したいと、常日頃診療に当たっています。
免疫細胞治療はお一人お一人の患者さんに適した個別化医療がとても大事です。わからないことなどがあれば、いつでも気軽にご相談ください。

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