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甲状腺がんの初期症状とは?がんの種類や発症原因、治療方法を解説

投稿日:2025年10月17日

更新日:2025年10月17日

甲状腺がんは自覚できる初期症状が少ないものの、首のしこりや腫れにより発見できることがあります。痛みもないため見落としがちですが、これらの症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。甲状腺がんは進行が穏やかで予後も良好なことが多いものの、中には悪性度が高いタイプもあるため、早期発見・早期治療が重要です。

本記事では、甲状腺がんの症状やがんの種類、発症原因、検査方法、治療方法を紹介します。

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【基礎知識】甲状腺がんとは?

甲状腺には良性・悪性どちらのしこりもできることがあり、このうち悪性のものを総称して「甲状腺がん」と呼びます。ここでは、甲状腺の構造や役割を解説した後、がんの種類やステージを紹介します。

甲状腺の位置や役割

甲状腺はのどぼとけのすぐ下、首の前面にある10~20gの臓器です。左右対象で蝶が羽を広げたような形をしており、「右葉」と「左葉」の2つからなります(※)。

甲状腺はホルモンの生成と分泌をする器官で、中でも「甲状腺ホルモン」は生きる上で欠かせない、体の機能維持に重要な物質です。

【甲状腺ホルモンの役割】
  • ●新陳代謝の促進
  • ●脈拍・体温の調整
  • ●自律神経の調整
  • ●エネルギー消費の維持
  • ●成長・発達の促進
  • ●胎児の知能・身体の発育

※参考:がん情報サービス(国立研究開発法人国立がん研究センター ) 甲状腺がんについて.
https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/print.html#:~:text=%EF%BC%91%EF%BC%8E

甲状腺がんの主な種類

がん細胞の増殖の仕方や形による分類を「組織型」といいます。甲状腺がんには6つの組織型があり、それぞれ悪性度や治療方法、ステージの区分方法が異なります。それぞれの悪性度や特徴は以下の通りです。

乳頭がん

乳頭がんは甲状腺がんの約90%を占める組織型で、ゆっくりと進行し悪性度も低いタイプです(※)。がん細胞が集まり、乳頭のような形を作ることから名づけられました。頸部のリンパ節への転移は多いものの、遠隔転移は少なく命に関わることはまれです。ただし、再発を繰り返したり、未分化がんに変化したりするものもあります。

※参考:https://stella-pharma.co.jp/patient/disease/thyroid/ ,(参照2025-04-24).

濾胞がん

濾胞(ろほう)がんは、甲状腺の濾胞細胞から発生する悪性腫瘍で、甲状腺がん全体の約5%を占めます(※)。がんの成長は遅く、乳頭がんと比べると頸部リンパ節への転移は少ないものの、肺や骨などの遠隔臓器へ転移しやすいです。悪性度は低く、予後も比較的良好なケースが多いでしょう。検査では良性の「甲状腺腫瘍」と区別しにくいです。

※参考:特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会.「濾胞がん(ろほうがん)」.“濾胞がん(ろほうがん)とは”.
https://www.jshns.org/modules/citizens/index.php?content_id=24(2020-11-05)

低分化がん

低分化がんは、悪性度の低いがん(高分化がん)と悪性度の高いがん(未分化がん)のちょうど中間のがんです。組織的には、高分化がんの中に増殖が早い低分化成分が見られる状態で、甲状腺がん全体の1%にも満たないほどまれです(※)。乳頭がんや濾胞がんより進行が早く遠隔臓器への転移もしやすく、低分化がんから未分化がんに変化するケースもあります。

※参考:がん情報サービス 甲状腺がんについて.
https://ganjoho.jp/public/cancer/thyroid/print.html.

髄様がん

髄様(ずいよう)がんは、甲状腺の傍濾胞細胞の変化により生じるがんです。濾胞細胞が変化して生じる乳頭がんや濾胞がんとは異なり、悪性度が高いため注意しましょう。甲状腺がん全体の中で1~2%程度見られ、がんの進行は早くリンパ節や遠隔臓器への転移もしやすいです(※)。遺伝性の発症がある点も特徴です。

※参考:特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会.「髄様がん(ずいようがん)」.“髄様がんとは”.
https://www.jshns.org/modules/citizens/index.php?content_id=25(2020-11-05).

未分化がん

未分化がんは甲状腺がんだけでなく、他のがんと比べても特に悪性度の高いがんです。長年あった乳頭がんや濾胞がんが突然性質を変え、未分化がんに変わることもあります。甲状腺がん全体の1~2%程度に見られます(※)。がんの進行が非常に早く、浸潤(周りの臓器にがんが広がること)や遠隔臓器への転移も起きやすいです。

※参考:特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会.「未分化がん」.“未分化がんとは”.
https://www.jshns.org/modules/citizens/index.php?content_id=26 (2020-11-05).

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は血液のがんで、多くの場合、橋本病の患者さんに発症します。他の甲状腺がんとは性質や治療方法が異なるだけでなく、リンパ節にできる悪性リンパ腫とも性質が異なる疾患です。なお、悪性度は低く予後も良好です。

甲状腺がんのステージ

甲状腺がんの進行度は「ステージ(病期)」で表し、区分はがんの大きさや広がり、転移の有無から総合的に判断する「TNM分類」を用います(※)。

【TNM分類の概要】
  • T:原発腫瘍(甲状腺がんの大きさや周囲への広がり)
  • N:頸部および縦隔(胸の中央部)にあるリンパ節への転移の有無や範囲
  • M:甲状腺から離れた組織や臓器への転移の有無

なお、甲状腺がんは、がんの種類や年齢によりステージの表し方が異なるものがあります。例えば、乳頭がんと濾胞がんは55歳を境にステージの分け方が変わります(※)。

※参考:産業医科大学病院.「甲状腺がん」.“病期(ステージ)”.
https://www.uoeh-u.ac.jp/hospital/gaiyo/bumon/gancenter/sinryo/kojyosen.html(参照2025-04-24).

甲状腺がんの症状

甲状腺がんは種類を問わず、のどのしこりや腫れ以外、初期に自覚できる症状がほとんどありません。進行後は、のどの苦しさや血痰、声のかすれなどが生じることがあります。

初期症状

甲状腺がんは自覚できる初期症状がないか、のど部分のしこりが見られる程度です。未分化がん以外の甲状腺がんは成長が遅く、がんが進行するときに痛みが生じるケースも少ないでしょう。

初期症状のうち、しこりはセルフチェックができる初期症状です。のどを触ったときに盛り上がりがある、鏡を見たときに腫れている気がするなど、気になる点があれば見落とさず、すぐに医療機関を受診しましょう。

なお、甲状腺にがんができても、甲状腺ホルモンに異常は生じません。橋本病やバセドウ病などの他の甲状腺の病気のように、疲れやすい・動悸がする・体重が増えるなどの症状がない点にも注意しましょう。

進行後の症状

甲状腺がんの進行後に現れる症状は、以下の通りです。

  • ●リンパ節の大きな腫れ
  • ●のどの違和感
  • ●しこり部分の痛み
  • ●声のかすれ
  • ●飲み込みにくさ・誤嚥
  • ●咳・血痰
  • ●呼吸困難
  • ●肺や骨の痛み

これらの症状は、がんが気道や食道、神経などを圧迫するために生じます。がんが転移していると、転移先に応じた特有の症状が現れることもあります。

なお、未分化がんは進行が早いため、急激にリンパ節が腫れたり、痛みが出たりすることもあるでしょう。また、悪性リンパ腫も症状が強く現れやすいです。

甲状腺がんの発生原因と注意すべきリスク要因

甲状腺がんが発生する詳しい原因は分かっていません。リスク要因としては、小児期の放射線被ばくや、遺伝、生活習慣などが指摘されています。

発生原因

今のところ、甲状腺がんの詳しい発生原因は特定されていません。なお、甲状腺がんの発生は男性よりも女性の方が多いです。また罹患者の年齢層は若年層から高齢層までと幅広く、比較的若い世代にも多いことが分かっています。日本の場合、甲状腺の病気は女性に多いため、女性特有の要因(月経・妊娠・出産・閉経など)が発症に関連しているとの見方もあります。

リスク要因

甲状腺がんのリスク要因では以下が挙げられます。

  • ●小児期の放射線被ばく
  • ●生活習慣
  • ●遺伝

小児期の放射線被ばく

20歳以下の若者では、放射線被ばくにより甲状腺がんのリスクが上昇する恐れがあるため注意しましょう。例えば、子どもの頃に甲状腺以外のがんや病気により、放射線治療を受けた場合、治療から数年後に甲状腺がんに罹るリスクが増えるとされています。なお、成人になってからの被ばくと甲状腺がんには関連がないとされています(※)。

※参考:日本臨床外科学会.「2.甲状腺がんの発生に関連する因子」.
https://www.ringe.jp/civic/20190711/p02(参照2025-04-17).

生活習慣

生活習慣もリスク要因の一つです。中でも、食生活や体重の増加が甲状腺がんの発症に影響するとされています。

一方、一般的ながんに多い、飲酒・喫煙が甲状腺がんのリスクを上昇することを示す研究は今のところありません。

遺伝

遺伝では、RET遺伝子があると髄様がんを生涯のうちに発症するとされます。また、遺伝的に大腸ポリープや大腸がんが多発する病気と乳頭がんや濾胞がんの発症も、関連があるのではないかという説もあります(※)。

※参考:日本臨床外科学会.「2.甲状腺がんの発生に関連する因子」.
https://www.ringe.jp/civic/20190711/p02(参照2025-04-17).

甲状腺がんを予防する方法

現時点で甲状腺がんを予防する有効な方法は確立されていません。予防には海藻などに含まれる「ヨウ素(ヨード)」の摂取が良いとされるものの、過剰摂取は橋本病の原因となる可能性もあります。

またがん全般の予防方法として、禁煙や節酒、適度な運動などが推奨されているため、普段の生活の中で意識すると良いでしょう。もちろん、定期的にがん検診を受けることも大切です。

甲状腺がんの診断方法と検査内容

甲状腺がんの疑いがあるときは、先に触診をして首周りにしこりがあるかどうか確認します。しこりがあれば、良性か悪性か判断するために細胞を採取して検査します。検査の結果、がんと判明したときはがんの広がりや転移の有無を調べる画像検査を行い、ステージを決定して治療方針を立てる流れです。

視診・触診・問診

視診と触診では、医師が首の甲状腺のある場所にしこりがないか目視し、実際に手で触れて確認します。また問診では家族の病歴や本人の過去の被ばくの有無を確認します。

超音波(エコー)検査

超音波検査では、首元にエコーを当てて甲状腺の状態を画像で確認します。しこりの有無だけでなく、しこりがあったときは良性・悪性の判断、しこりのある場所、大きさ、リンパ節転移の有無の確認が可能です。がんの場合、どのような種類かもある程度推測できます。

血液検査

血液検査では、甲状腺の状態を確認するためにサイログロブリンやカルシトニンなど、いくつかのホルモンの数値を調べます。なお、血液検査だけでは甲状腺がんの発見は難しいため、他の検査との併用が必要です。

穿刺吸引細胞診検査

検査の結果、甲状腺がんが疑われたときは穿刺吸引細胞診検査により、しこりががんかどうか診断します。がんが疑われるしこりに細い針を刺して細胞を採取し、採取した細胞を顕微鏡で確認します。良性か悪性か、悪性の場合、乳頭がん・髄様がん・未分化がんのいずれに当たるか、さまざまな内容を確認することが可能です。なお、濾胞がんは甲状腺を摘出しなければ分かりません。

がんの広がりや転移を調べる検査

甲状腺がんが確定したときは、以下の検査によりがんの大きさや広がり、転移の状態を確認します。

検査 概要
CT検査 X線を当てて体の断面画像を撮る検査。がんの大きさや広がり、リンパ節への転移を確認できる。
MRI検査 磁石と電波を使い、体の断面画像を撮る検査。がんの大きさや広がり、リンパ節への転移を確認でき、CT検査の画像よりもがんと正常な組織の区別が鮮明。
PET検査 放射性を帯びたブドウ糖を注射し、専用の機械を使って分布状態を確認する方法。がんが全身に転移しているか状況を確認できる。

甲状腺がんの治療方法

治療には手術療法、放射線治療、薬物療法、免疫療法などがあります。治療方法は、がんの種類・ステージ・患者さんの希望を踏まえ、医師と話し合い決定しましょう。以下、甲状腺がんの種類別に治療の目安を紹介します。

乳頭がん

乳頭がんは、がんのリスクにより治療方法が異なります。超低リスクなら経過観察になることもあるものの、中リスク以上であれば、甲状腺の一部または全部の摘出が必要です。転移があれば、放射線治療の併用も検討します。

濾胞がん

濾胞がんでは、先にがんのある側の甲状腺を切除して、がんかどうかを調べます。がんであった場合は残りの甲状腺も全て摘出し、転移があるときは薬物療法と併用します。

髄様がん

髄様がんはRET遺伝子の有無により治療方法が異なり、遺伝性でないときは甲状腺の一部または全部を摘出します。遺伝性の場合、副腎髄質から生じる褐色細胞腫の有無を調べ、あるときは褐色細胞腫の治療後に甲状腺の摘出手術をします。

未分化がん

未分化がんは、急にがんが大きくなるなど、予後不良が予測される要因が一つまでであれば、甲状腺摘出手術と放射線療法などを行います。要因が二つ以上のときは、手術ではなく放射線治療や化学療法などを組み合わせた治療を行います。

甲状腺がん治療における免疫細胞治療の役割と期待できる効果

免疫細胞治療とは免疫療法の一種で、患者さん自身の免疫細胞を使いがんを治療する方法です。採血により患者さんの免疫細胞を採取し、人工的に培養・がんを攻撃するよう活性化した後、注射や点滴などで体内に戻します。

免疫細胞治療は手術や放射線療法、化学療法との併用も可能で治療全体の効果向上も期待できます。自身の免疫細胞を使うため重い副作用が生じにくく、外来通院で治療できるため身体的・時間的負担も少ないです。

免疫細胞治療は全身のがんに作用するため、転移が起きるなど進行した甲状腺がんの治療効果も期待できます。

まとめ:首の腫れやしこりは甲状腺がんの可能性あり!

乳頭がんや未分化がんなど、甲状腺がんは種類により悪性度や治療方法が異なります。多くは危険度が低いものの、悪性度の高いものでは非常に進行が早く遠隔転移も起こりやすいです。首のしこりが気になるときは、放置せず医療機関を受診しましょう。

がん免疫細胞治療専門医療機関 瀬田クリニック東京は、免疫細胞治療を行う専門医療機関です。標準治療の経験もあるがんの専門医が、患者さんの状態に応じた治療を提案しています。免疫細胞治療について詳しく知りたい方はぜひお問い合わせください。

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