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膵臓がんの特徴と注意点とは?症状からリスク要因、免疫細胞治療まで徹底解説

投稿日:2025年9月19日

更新日:2025年9月19日

膵臓は、消化酵素やインスリンなどのホルモンを分泌する重要な臓器です。そして膵臓がんは、早期発見の難しさと進行の速さから、治療が難しいがんの一つに挙げられています。

膵臓がんの特徴とリスク要因を知り、なるべく早い段階で対処することは、QOL(生活の質)を維持するためにも大切です。

本記事では膵臓の役割、膵臓がんの特徴と症状、リスク要因などを解説しました。

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膵臓の役割と膵臓がんの特徴

膵臓は胃の後ろにある、長さ約20cm、厚さ約2cmの臓器です。形状は細長く、おたまじゃくしのような形をしています。動いているときと休んでいるときで色が変わることも膵臓の特徴です。

膵臓は、体の状態を保つ大切な役割を担っています。本項では、膵臓の役割と膵臓がんの特徴を解説します。

膵臓の役割

膵臓の役割は、大きく分けて2つです。

  • ●膵液の分泌:
    膵液と呼ばれる消化液を作る(外分泌機能)
  • ●ホルモンの分泌:
    インスリン、グルカゴンなどのホルモンを作る(内分泌機能)

外分泌機能

食べ物は口から入り、食道や胃を経由して、おかゆのような状態で十二指腸に届きます。膵臓は十二指腸から「食べ物が到着した」という合図を受け取ると、消化のために膵液を分泌します。

膵液に含まれているのは、それぞれタンパク質・脂質・糖質に対応する複数の消化酵素です。十二指腸に送られた膵液は、栄養素を分解したり、胃で酸性になった食べ物を中和したりします。膵臓と十二指腸は、特に深い関わりを持っている臓器といえるでしょう。

内分泌機能

膵臓には「ランゲルハンス島」と呼ばれる、ホルモンを分泌する細胞の集まりがあります。ここでは複数のホルモンが分泌されており、中でも代表的なものが「インスリン」と「グルカゴン」です。

インスリンとグルカゴンはお互いに協力し合い、血糖値のバランスを保っています。

役割
インスリン
  • ●血糖値を下げる
  • ●血液中のブドウ糖を脂肪組織に貯蔵
  • ●肝臓でグリコーゲン合成を促進
グルカゴン
  • ●血糖値を上げる
  • ●糖新生を促進
  • ●肝臓でのグリコーゲン分解を促進

膵臓がんの特徴

膵臓がんは難治性がん(治療が難しいがん)の一つとして知られています。膵臓のさまざまな箇所で発生する恐れがあり、特に膵管上皮に発生するケースが全体の80%以上を占めます(※)。

膵臓がんには、治療を難しくしている以下の特徴があります。

  • ●早期発見が難しい
  • ●がんが広がりやすい

※参考:愛知県がんセンター.「膵がん」.
https://cancer-c.pref.aichi.jp/about/type/pancreas/ ,(参照2025-04-01).

早期発見が難しい

胃の後ろ側にある膵臓は、消化器の中でもお腹の深いところに位置する臓器です。大きさは栄養ドリンクの瓶くらいしかありません。そして他の臓器や血管に囲まれるような形で存在しています。

そのため、検査や診断に必要な細胞採取がしにくく、超音波検査でも膵臓全体を観察するのは難しいとされています。また血液による腫瘍マーカー検査でも、初期の膵臓がんは異常値を示さないことが多いようです。

鳥取大学医学部付属病院によると、膵臓がんの10mm以下での発見率は全体の0.8%、10~20mmでも5%です(※)。

※参考:鳥取大学医学部付属病院.「すい臓がんのサインを見逃さないために」.
https://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3105/3106/21191.html ,(参照2025-04-16).

がんが広がりやすい

膵臓がんは、発見時には手術ができないくらい進行していることが多く、遠隔転移(他の臓器への転移)も起きやすい病気です。

膵臓の周りには血管やリンパ管があるため、がん腫瘍が1.5cmを超えると広がりやすくなるとされます。膵臓がんが周辺の動脈に浸潤してしまうと、たとえ小さくても手術できない可能性が高いです。そのため「膵臓がんの70%は手術で治せない」といわれています(※)。

膵臓から周囲の血管やリンパ管に広がったがん細胞は、肝臓や肺など他の臓器へ転移します。膵臓がんが遠隔転移を起こしやすいのは、比較的がんが小さいうちからこの機序によるところが大きいです。

※参考:鳥取大学医学部付属病院.「すい臓がんのサインを見逃さないために」.
https://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/introduction/3105/3106/21191.html ,(参照2025-04-01).

膵臓がんで見られる症状と注意すべきサイン

初期の膵臓がんには、目立つ自覚症状が見られません。しかし進行に伴い、以下の症状が現れることがあります。

症状 原因
お腹の上部の痛み、背中の痛み がん細胞が膵臓の周囲にある神経へ浸潤する
体重減少
食欲の減退
消化酵素の分泌が低下する
膵臓がんの影響による悪液質(衰弱した状態)が起こる
黄疸 膵臓がんが胆管(胆汁という肝臓の分泌物の通り道)を圧迫する
糖尿病の発症・悪化 インスリンの分泌が減少または停止する

特に多く見られる症状は体重の減少と黄疸です。また、「痛み」も特徴的です。これは食事などのタイミングに関係なく、お腹の上部や背中の痛みが激しく続きます。

これらの症状は、膵臓がんの注意すべきサインです。もし自覚症状があるなら、膵臓がんの可能性を頭に入れて、医師に相談しましょう。糖尿病の兆候がまったくなかった人が、急に発症したときも注意が必要です。

膵臓がんの発症に関係する生活習慣

膵臓がんの発症と生活習慣には関わりがあるといわれています。生活習慣の改善は膵臓がんだけでなく、さまざまな病気のリスク低下につながるため、積極的に取り組みましょう。

膵臓がんのリスク要因になりやすい生活習慣は、以下の通りです。自分に当てはまっていないか、チェックしてみてください。

  • ●喫煙
  • ●過度な飲酒
  • ●肥満を招く生活習慣

喫煙

喫煙者は非喫煙者に比べて、膵臓がんのリスクが高くなるといわれています。これは、たばこの有害物質が膵臓の細胞にダメージを与えてしまうためです。

膵臓がんのリスクは喫煙歴に比例して高くなります。リスクを下げたいなら、今すぐに禁煙することが理想です。なお、禁煙は膵臓がんだけではなく、さまざまな病気のリスク低下につながります。

過度な飲酒

お酒の飲み過ぎも膵臓がんのリスク要因です。大量の飲酒は、膵臓がんのリスクを高めるといわれています。

お酒を飲むと、アルコールを分解する過程で「アセトアルデヒド」と呼ばれる有害物質が発生します。アセトアルデヒドは、膵臓を含むさまざまな臓器にとって、がん化を促す危険がある物質です。

また大量の飲酒は慢性的な膵臓の炎症(慢性膵炎)を引き起こし、がん化のリスクを高める因子になりかねません。

肥満を招く生活習慣

肥満は膵臓がんのリスクを高めるといわれています。特に内臓脂肪が多過ぎると、炎症を招く物質が分泌されたり、インスリンの働きを弱めたりしがちです。その結果、膵臓に負担がかかりやすくなります。

「野菜・果物を食べない」「肉類・油分・糖分が多過ぎる」などの偏った食事や、日常的な運動不足は肥満を招く生活習慣です。

膵臓がんのリスクが高い人の特徴とは

膵臓がんのリスクが高い人の特徴は、以下の通りです。

  • ●年齢が高い
  • ●膵臓に関わる病気の経験がある
  • ●家族歴(家族性膵臓がん)がある

年齢が高い

膵臓がんは高齢の方に多く、患者さんの多くが40代から80代です。50代から膵臓がんリスクが急上昇し始め、60代以上で増加するといわれています。

膵臓に関わる病気の経験がある

膵臓に関わる病気がある方は、膵臓がんのリスクも高い傾向にあります。特に慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍、糖尿病は注意が必要です。

慢性膵炎

慢性膵炎とは、膵臓が炎症を繰り返して萎縮し、硬くなる病気です。膵臓の中に石ができる場合もあります。慢性膵炎にかかると膵臓がんのリスクが特に高くなるともいわれます。

慢性膵炎の多くは、飲酒が引き金になるアルコール性のものです。特に男性ではその割合が高く、70%を越えています。また、喫煙も慢性膵炎にかかりやすくなる要因の一つです。

膵管内乳頭粘液性腫瘍

膵管内乳頭粘液性腫瘍とは、膵管の粘膜に粘液を出す腫瘍ができる病気です。これ自体は悪性ではないものの、時間をかけて膵臓がんへ変化する可能性があります。

この病気の原因ははっきりしていませんが、高齢の男性に多い傾向です。

糖尿病

糖尿病を患っている患者さんは、膵臓がんのリスクが約2倍になるとされています。特に「糖尿病を発症して1年以内は、リスクが約5倍」との研究結果もあるため、要注意です。

なお、膵臓がんが先にでき、その結果として糖尿病の症状が現れるパターンもあります。

家族歴(家族性膵臓がん)がある

膵臓がんは、家族歴(親戚の中に膵臓がんを患った方がいる)があると、リスクが高くなるとされています。

親、子ども、兄弟姉妹の中に膵臓がんの患者さんがいる場合のリスクはより高いです。この範囲に患者さんが2人以上いるケースを「家族性膵臓がん」といいます。特に、比較的若い年齢で膵臓がんを発症している場合は要注意です。

また膵臓以外のがんの家族歴も無視できません。特に乳がん、卵巣がん、皮膚がん、結腸がんの家族歴には気を付けましょう。

膵臓がん治療に期待される免疫細胞治療(療法)について

免疫細胞治療は、人間の体に元々備わっている、がん細胞などの異物と戦う「免疫細胞」を用いる治療法です。免疫細胞治療は単独でも、標準治療(手術、抗がん剤治療、放射線治療)と並行して行うこともできます。

本項では、膵臓がんにおける免疫細胞治療の役割について解説します。

膵臓がんの標準治療

膵臓がんの治療は、他のがんと同様に標準治療が基本とされています。しかし実際には、膵臓がんは手術ができない状態で見つかるケースが少なくありません。

また膵臓がんでは分子標的薬(特定のタンパク質を標的にする薬剤)、免疫チェックポイント阻害薬(免疫の攻撃力を適切に抑制する薬剤)が使われることもあります。これらの薬剤を用いるかどうかは、がん遺伝子検査の検査結果を基に判断されます。

免疫細胞治療とは

免疫とは、人間の体にあらかじめ備わった、体内のがん細胞などの異物を排除して病気を防ぐ仕組みです。免疫細胞治療では、血液から免疫細胞を取り出し、がん細胞をより効率よく攻撃・破壊できるように加工した後、培養して体内に戻します。

標準治療はがん細胞を外部からの力で攻撃しますが、免疫細胞治療は患者さんの体から取り出した免疫細胞を用います。そのため、標準治療に比べて副作用が出にくいのが特長です。

免疫細胞治療にはいくつかの種類があり、仕組みも特徴もさまざまです。そのため、医師は患者さんのがん細胞の性質や体の状態を検査して、適切な治療法を選択します。

免疫細胞治療の種類について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

瀬田クリニック東京「免疫細胞治療の種類について

膵臓がんにおける免疫細胞治療の実績

免疫細胞治療の専門医療機関である瀬田クリニック東京では、2,900人を越える膵臓がんの患者さんの治療に携わってきました。治療は一律ではなく、患者さんの体の状態やがん細胞の特性に合わせ、複数の治療法から適切なものを選択しています。

ここでは5名の方の治療例を紹介します。

※個別の症例です。全ての患者さんに同様の効果を保証するものではありません

症例①
女性60代 女性
治療法:アルファ・ベータT細胞療法病状:ステージⅣ・手術不可

患者さんは上腹部の痛みから受診したところ、膵臓がんが既に大きな血管を巻き込んでおり、手術が難しい状態でした。そこで、抗がん剤による治療が始まり、ほぼ同時にアルファ・ベータT細胞療法を開始。併用を開始して6カ月後には、CT検査の画像上で腫瘍がほぼ見えないまでに小さくなったため、手術でがん組織を除去しました。

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症例②
女性60代 女性
治療法:アルファ・ベータT細胞療法・樹状細胞ワクチン病状:ステージⅣ(肺転移あり)・手術不可

患者さんは糖尿病の定期検査で肝機能の数値が高くなり、検査を受けた結果、肺転移がある膵臓がんと診断されました。そこで抗がん剤と併用して、アルファ・ベータT細胞療法2回の後に樹状細胞ワクチンを開始しました。途中、副作用と腫瘍マーカーの上昇による抗がん剤の変更はありましたが、免疫細胞治療での問題は起きていません。CT検査によると、膵臓がんと肺転移は大きくならず、現状を維持しています。

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症例③
男性50代 男性
治療法:アルファ・ベータT細胞療法病状:膵臓摘出手術後に肝臓へ転移

患者さんには糖尿病の持病があり、血糖値と腫瘍マーカーの上昇から膵臓がんが発覚しました。膵臓の全摘出後に抗がん剤治療が始まりましたが、副作用により延期になりました。手術の2カ月後、免疫細胞治療のアルファ・ベータT細胞療法を開始。直後に肝臓への転移が見つかったものの、治療を継続して約2カ月で消失しました。その後も再発は認められませんでした。

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症例④
男性70代 男性
治療法:アルファ・ベータT細胞療法病状:ステージⅣ(肺転移あり)・手術により病巣摘出

患者さんは手術を受けたものの、がん細胞が胃壁、脾臓、結腸まで進行していました。手術後は抗がん剤治療をせず、アルファ・ベータT細胞療法のみ行って、合計18回で治療を終了。その後の経過観察では、再発の兆候は見られず、腫瘍マーカーも正常範囲で落ち着いています。

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症例⑤
女性60代 女性
治療法:アルファ・ベータT細胞療法・樹状細胞ワクチン病状:ステージⅣ(多発肝転移あり)・手術適応なし

患者さんはお腹の張りから受診し、膵臓がんと肝臓への転移が認められました。抗がん剤治療とほぼ同時にアルファ・ベータT細胞療法・樹状細胞ワクチンの併用治療を開始。半年後のCT検査では、膵臓・肝臓ともがんがほとんど消失しました。後に肝転移が疑われ、抗がん剤を変更しましたが、免疫細胞治療はそのまま継続。抗がん剤の副作用により、薬を60%に減量したものの、再発の所見なく過ごしています。

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まとめ:膵臓がんは生活習慣の対策と正しい対処が大切

膵臓がんは早期発見が難しく、発覚したときには手術が難しくなっていることも珍しくありません。リスクが高い生活習慣を送っている方は、禁煙やお酒の量を控えるなど、すぐに取り組める対策を始めてはいかがでしょうか。

手術ができない場合は抗がん剤治療が選択肢に挙げられますが、副作用が問題になるときもあります。免疫細胞治療は、患者さんが元々持っている免疫細胞を生かす治療法のため、副作用が少ないのが大きなメリットです。難治性といわれる膵臓がんは、正しい知識を幅広く持って対処することが重要です。

瀬田クリニック東京では、患者さん一人ひとりの体質やがん細胞の状態に合わせた「個別化医療(オーダーメイド医療)」を行っています。免疫細胞治療を検討している方は、ぜひお問い合せください。

瀬田クリニック東京について

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