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抗がん剤治療の「発熱」は副作用?症状や原因、対処法を解説

投稿日:2025年7月25日

更新日:2025年7月25日

抗がん剤治療中に発熱すると「副作用かもしれない」と不安になる方もいるでしょう。実際、発熱は抗がん剤の代表的な副作用の一つですが、自己判断は禁物です。

この記事では、抗がん剤治療に伴う発熱について、症状や原因、具体的な対処法を解説します。記事の内容を参考に適切な対応をとり、治療を続けましょう。

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抗がん剤治療による発熱の症状

抗がん剤治療の副作用は、吐き気や脱毛、倦怠感などが一般的と思われるものの、発熱も起きやすい症状の一つです。一般的に発熱とは、腋窩(わきの下)で測定したときに体温が37.5度以上ある状態を指します。

抗がん剤治療による発熱では、37.5度前後の熱が続くこともあれば、38度以上の高熱が数日間続くこともあります(※)。また一度発熱して平熱に戻るケースも少なくありません。一方、解熱鎮痛薬を服用していると、体調不良などの症状はあるのに、発熱がなく体温が落ち着いているケースもあります。

以下に紹介する症状も参考に、一度でも発熱したり、体調不良があったりした場合は、夜間・休日を問わず速やかに病院に連絡しましょう。これらの症状があるときは、抗がん剤治療の副作用ではなく、感染症にかかっている恐れがあります。

【抗がん剤治療後に感染症を疑うべき症状】
  • ●38度以上の高熱
  • ●悪寒や体の震え、筋肉痛
  • ●咳・たん・のどの痛み
  • ●鼻・耳の痛み、閉塞感
  • ●歯肉の痛みや口内炎、虫歯
  • ●腹痛や下痢
  • ●肛門の痛み
  • ●排尿時の痛みや残尿感・頻尿
  • ●尿量の極端な減少
  • ●皮膚の発疹や赤み
  • ●陰部のかゆみやおりものの増加、出血
  • ●傷やカテーテル挿入部の痛み・腫れ
  • ●心拍数・呼吸数の増加
  • ●意識障害 など

歯肉の痛みなど、一見軽度と思われる症状であっても、重症化すれば敗血症や肺炎など命に関わる病気に発展する恐れもあります。

適切な治療が必要になるため、発熱だけではなく、少しでも違和感があれば医療機関に相談しましょう。

※参考:大阪医科薬科大学病院.「抗がん剤治療(化学療法)を受けられる患者さまへ」p2.
https://hospital.ompu.ac.jp/cancercenter/img/images/support/guide/pamph_ctc02.pdf ,(参照2025-02-15).

医療機関に連絡する際に伝えること

発熱があり医療機関に連絡する際は、以下の内容を伝えるとスムーズです。

  • ●抗がん剤治療中であること
  • ●氏名
  • ●診察券番号
  • ●診療科
  • ●体温(何度か、いつ頃から上がったか)
  • ●具体的な症状

病院によっては、事前に所定の連絡先が案内されることもあります。分からないときは、緊急連絡先に連絡しましょう。本人からの連絡が難しいときは、家族が代わりに電話してもかまいません。

抗がん剤治療による発熱の原因

抗がん剤治療の副作用として発熱が起こるのは、多くの場合、白血球の減少が原因です。白血球の中でもウイルスや細菌などの病原体と戦い、外敵から体を守る役割がある好中球が減ることで、感染症にかかるリスクが高まります。

白血球が減ると健康なときよりも感染症にかかりやすくなり、かかった結果、体の防御反応として発熱などの症状が現れます。

抗がん剤で白血球が減少する理由

抗がん剤治療で白血球が減少する理由は、骨髄がダメージを受けるためです。

骨髄には造血細胞という、白血球や赤血球、血小板など血液の主成分を作り出す組織があります。抗がん剤の多くは異常増殖するがん細胞だけではなく、正常な細胞の増殖も止めてしまいます。その結果、骨髄の造血機能が止められてしまい、白血球が減少するのです。

骨髄の造血細胞は、抗がん剤の影響を受けやすい細胞だといわれています。白血球が減少すれば発熱(感染症)、赤血球が減少すれば貧血、血小板が減少すれば出血など、細胞の種類によっても現れる影響が異なります。

抗がん剤治療で発熱が起きる時期

白血球は抗がん剤投与後、7〜14日目に少なくなり、徐々に量が回復します。抗がん剤治療を受けた1〜2週間後が感染症にかかるリスクが高く、発熱もしやすくなるといえます(※)。

ただし、抗がん剤治療で発熱が起こる時期は、投与する抗がん剤の種類や量、投与期間によっても異なります。また、患者さんの状態や体調によっても異なるため、注意が必要な時期は担当の医師や看護師に確認しましょう。また抗がん剤の種類によっては、白血球への影響が少ないこともあります。

※参考:協和キリンメディカルサイト.勤務医「がん化学療法(抗がん剤の治療)による 好中球減少症 p7」
https://medical.kyowakirin.co.jp/leaf/order/pdf/web/hem002.pdf ,(参照2025-02-15).

抗がん剤の副作用以外の発熱

がんの治療中は、抗がん剤の副作用以外でも発熱するケースがあります。以下に一例を示します。

  • ●がん細胞自体が生成する物質が原因の発熱
  • ●抗がん剤のアレルギー反応による発熱
  • ●がん以外の病気の併発による発熱

特に、がん細胞などが生成するサイトカインが原因の発熱を「腫瘍熱」といいます。がん患者さんの約70%に発熱の症状があるといわれており、その多くは感染症によるものの、腫瘍熱も頻度が高いとされるため注意が必要です。腫瘍熱は感染症ほどの高熱が出ず、咳やたんのような感染による症状がないとされています。

しかし、医療従事者ではない限り、発熱の原因を見極めるのは困難です。熱が出たときは患者さん自身で原因を予想せず、医療機関に相談しましょう。

抗がん剤治療後の発熱の治療方法

抗がん剤治療後に発熱があったときは、医療機関で症状の程度や好中球の減少数などを検査し、状態に応じた治療を行います。

検査の結果、重症度が低い場合は、抗生剤が処方されたり、点滴をしたりして自宅で様子を見るケースが多いです。発熱したときのために抗菌薬や解熱鎮痛薬が処方されることもあります。

重症度が高い場合は入院し、複数の抗菌薬を点滴で投与するといった治療を行います。状態によっては、さらに注意深い経過観察が必要になることもあるでしょう。

なお、胃薬など一部の薬は抗菌薬と飲み合わせが悪い場合があるため、処方されている薬があれば事前に医師に伝えましょう。いずれの場合も、数日程度様子を見て、必要があればさらに発熱治療を継続します。

抗がん剤治療による発熱時の対処法

抗がん剤治療後に発熱があり、医療機関を受診して指示を受けた後は、自宅で安静に過ごしましょう。以下に、自分でできる対処法を紹介します。

処方された薬は指示通り飲む

薬を処方されたときは、指示通りに服用しましょう。特に抗菌薬は、熱が下がっても処方された日数分を飲み切る必要があります。途中でやめたり、量を減らしたりすると、体内に菌が残り、症状がぶり返す恐れがあるためです。

また抗菌薬の中には、ヨーグルトなど他の食品と同時に摂取しない方が良いものもあるため、飲み方も確認しましょう。

安静を心掛け十分に休む

発熱は体の防御反応です。発熱時は体力を消耗するため、睡眠を十分に取り、できるだけ安静を心掛けましょう。

ただし、高熱が続くと体の負担が大きくなり、回復が遅れる可能性があります。解熱鎮痛薬を処方されているときは、38度など指示された体温になったら、無理せず使用しましょう。

水分と栄養を摂取する

水分を小まめに取りましょう。大量に汗をかいているときは、電解質を含む飲み物がおすすめです。例えば、経口補水液やスポーツドリンク、麦茶などが挙げられます。

食欲がないときでも、食べやすいものを選び、少しでも食べましょう。食べやすいものの例として、おかゆやうどん、プリン、ゼリー、アイスクリームなどが挙げられます。発熱によってエネルギーを消耗するため、口当たりの良い食品を少量ずつでも取ると良いでしょう。

可能であれば入浴する

体調が落ち着いているときは、シャワーを浴びて汗を流しましょう。高熱があり入浴が難しい場合は、ぬれタオルで体を拭くだけでもすっきりします。洗髪は、ドライシャンプーを活用するのも良いでしょう。

口腔内を清潔に保つ

発熱がありつらいときでも、できる限り口腔内を清潔に保ちましょう。歯磨きが難しいときは、マウスウォッシュで口をゆすぐだけでも効果があります。

また口腔内の乾燥を防ぐために、小まめなうがいも推奨されています。

発熱の状態に応じた工夫をする

発熱時には、熱がこもって暑く感じるときと、悪寒がして体が震えるときがあります。状況に応じて対処しましょう。

熱がこもって暑く感じるときは、氷枕を使ったり、掛け布団を薄くしたりして、熱を逃がし不快感を和らげます。一方、悪寒がするときは、毛布で体を温めたり、温かい飲み物を飲んだりすると良いでしょう。

急変時はすぐに病院に連絡する

一度受診した後も、状態が急変したときは、すぐに医療機関に連絡しましょう。薬を飲んでも熱が下がらなかったり、飲み物の摂取も難しかったりする場合も、一度連絡し、対処方法を確認しましょう。

症状の悪化を防ぐためには、些細な変化でも連絡することが大切です。

抗がん剤治療による発熱を予防する方法

抗がん剤治療を開始した後に感染症にかかると、薬剤の投与量を減らすなど、がん治療のスケジュール自体に変更が必要となる場合があります。そのため、抗がん剤治療の開始前から治療中、治療後まで、感染症にかからないよう予防を徹底することが大切です。以下に日常で取り入れられる予防方法を紹介します。

毎日体温を計り記録する

毎日体温を測定し記録することで発熱にもすぐ気付けるため、早期に対処できます。普段は1日1回、体調に変化があったときは小まめに体温を測り、記録しましょう。

心身共に健康的な生活を心掛ける

十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動、毎日の入浴など、健康的な生活を心掛けましょう。抗がん剤治療中は気分も落ち込みやすいため、できるだけ親しい人と会話をしたり、集中できる趣味を見つけたりして、心の健康を守ることも大切です。

手洗い・うがいは小まめに行う

手洗いは感染症対策の基本です。食事の前、薬を飲む前、手が汚れたときは、丁寧に行いましょう。30秒以上かけて手を洗い、洗った後は自分専用のタオルで水気を拭き取ります。

またうがいは口の中の潤いを保つ効果もあるため、小まめに行いましょう。

口腔ケアでは歯科検診も活用する

虫歯や歯周病は、抗がん剤治療が始まる前に治療しておくことが理想的です。歯の治療をしておくことで、細菌感染による発熱を防ぐことが期待できます。

治療中や治療後は、歯科検診を活用して専門的なケアを受け、口腔内の健康を保ちましょう。加えて日々のセルフケアも重要です。起床後と毎食後の歯磨きを欠かさず行いましょう。

人混みはできるだけ避けマスクを活用する

人が多い場所は、それだけ感染のリスクが高まります。外出を自粛する必要はありませんが、できるだけ人混みは避けましょう。買い物などをするときは、マスクを活用するのがおすすめです。

感染症にかかった人には近づかない

風邪やインフルエンザなどにかかった人との接触は避けましょう。家族がこれらの感染症にかかったときは居室を分け、感染者は自室で食事をして可能な限り近づかないように工夫します。

小まめな換気など、基本的な感染症対策を徹底することも大切です。

ペットの世話は注意して行う

ペットのフンにはさまざまな病原菌が含まれているため、フンの始末は手袋をして行うか、他の家族に頼みましょう。

またペットの世話をした後は、手洗い・うがいを徹底します。リスクを避けるために、ペットに顔を舐めさせたりしないようにすることも大切です。

皮膚や粘膜を傷つけないようにする

皮膚や粘膜に傷があると、そこから病原菌が侵入する可能性があります。家事やスキンケアの際は、傷が付かないように心掛けましょう。なお肌が乾燥していると傷が付きやすいため、保湿も意識しましょう。

また鼻や目などの粘膜部分は素手でこすらず、ガーゼなどを使って拭き取るようにしましょう。

白血球の減少時は細心の注意を払い生活する

白血球中の好中球が極端に減少していると診断されたときは、特に注意して生活しましょう。

具体的には、調理してから時間が経過したものは食べない、動植物との接触を避ける、予防接種直後の人とは会わないなどです。通常よりも重篤な感染症にかかる可能性が高いため、リスクとなる要因はできる限り排除しましょう。

まとめ

抗がん剤治療にはさまざまな副作用があり、発熱もその一つです。抗がん剤は、がん細胞だけではなく、骨髄にある造血細胞のような正常な細胞も攻撃してしまうことがあります。その結果、白血球が減少して感染症にかかりやすくなることが、発熱の主な原因です。

発熱などの症状をできる限り抑えたい場合は、副作用の少ない治療方法を選ぶことも選択肢の一つです。がん免疫療法を専門とする医療機関の瀬田クリニック東京では、副作用が比較的少ない「免疫細胞治療」を提供しています。副作用や体への負担が少ない治療をご希望の方はどうぞお気軽にご相談ください。

瀬田クリニック東京について

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