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「第18回日本再生医療学会総会」で、瀬田クリニックグループの医師ががん免疫細胞治療に関する研究内容を発表しました。

2019年3月28日

2019年3月21日(祝)~23日(土)にかけて、学術集会「第18回日本再生医療学会総会」が兵庫県神戸市の神戸国際会議場で開催されました。そこで、再生医療等安全性確保法の下で自由診療で行われている再生医療に関する研究成果を発表するシンポジウムが企画されました(会長 汐田 剛史 鳥取大学大学院医学系研究科 機能再生医科学専攻 遺伝子医療学部門 教授)。

「第18回日本再生医療学会総会」ポスター

瀬田クリニックグループの医師も参加し、後藤理事長からは「がん治療領域で自由診療として行う免疫細胞療法  ―有効性のエビデンスの構築と正確な情報公開の必要性―」の演題(*)でがん免疫細胞治療に関する発表を行いました。

以下に、発表内容を抜粋して紹介します。

  • 安全な再生医療を迅速・円滑に国民に届けるための法律「再生医療等安全性確保法」に基づき、がん免疫細胞治療は自由診療として実施されている。治療に際しては安全性・有効性・費用などに関する正確な情報公開と、患者さんの十分な理解と同意のもとで行われることが最も重要である。
  • 免疫細胞治療の実施にあたり、EBM(Evidence Based Medicine)の更なる構築に最大限の努力を払う必要がある。但し、がん薬物療法の有効性判定で用いられる無作為化比較試験(RCT)は、均一な品質で大量生産される“分子化合物としての薬剤”に適した手法であり、免疫細胞治療の様に治療に用いる細胞の質・量が患者個々で異なる“細胞治療”には不向きな面がある。
  • さらに、無作為化比較試験(RCT)は限定された患者さんに対して限られた範囲の治療を行うことになり、実際の臨床現場には合わないという側面がある。よって、近年、リアルワールドエビデンス(患者さん個々で違うデータを実際の医療現場から収集・蓄積し、分析を推進する考え方の元で得られたエビデンス)の重要性が近年、注目されている。
  • 信頼性の高いリアルワールドエビデンスを得るために、数多くのサンプル数が必要である。瀬田クリニックグループでは、Cancer Immune-cell Therapy Evaluation Group (CITEG)を結成し、50近い医療機関が参加する多施設共同臨床研究として免疫細胞治療を実施し、治療データを集計・解析し、認定再生医療等委員会や厚生労働省への報告を行っている。2015年9月開始以来、3年間の25,486件の治療に関する安全性と治療効果の評価を行った。

なお、後藤理事長が発表したセッションでは、厚生労働省からの再生医療の法規制に関する解説の後に、歯科領域、美容、ひざ軟骨、免疫細胞治療と5つ領域での発表がありました。満席となった会場では、日本再生医療学会理事長、澤 芳樹先生、大阪大学、村上 伸也先生が座長を務め、自由診療の進め方について活発なディスカッションが行われました。

瀬田クリニックグループでは、開院当時から実地医療と併せて研究活動を続けており、こういった場で積極的に研究成果を発表しています。今後も引き続き、最新の研究結果に関する情報発信を行い、がん免疫細胞治療の発展に貢献していきます。

(*)[筆頭著者]後藤 重則(ごとう しげのり) (瀬田クリニック/順天堂大学 次世代細胞・免疫治療学)[共著者] 神垣 隆(かみがき たかし) (瀬田クリニック/順天堂大学 次世代細胞・免疫治療学) 瀧本 理修(たきもと りしゅう) (瀬田クリニック/順天堂大学 次世代細胞・免疫治療学) 阿曽沼 元博(あそぬま もとひろ) (瀬田クリニック/順天堂大学 次世代細胞・免疫治療学)

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