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症例紹介-腎臓がんに対する免疫療法

腎細胞がん術後両側肺転移に対し、アルファ・ベータT細胞療法で長期不変を維持した例(Ⅱ期腎細胞がん)

患者さん:
67歳 男性
既往歴:
糖尿病にてインスリン朝14単位・夜10単位自己管理中
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

2000年4月22日、右腎細胞がんの診断にて右腎全摘手術を受けましたが、術後2001年6月のCTにて両側肺転移が発見されました。2001年7月10日から2002年7月16日までサイトカイン療法(インターフェロンα)を継続するも、副作用にて中止されました。2002年12月の骨シンチグラムでは骨転移はみられませんでした。2003年1月14日のCT検査で両側肺転移が増大していると判定を受け、当院を紹介されました。

治療内容と経過

2003年1月21日に当院を初診されました。全身状態は良く、アルファ・ベータT細胞療法を開始しました。2003年4月25日のCTでは肺転移巣は安定していました。更に2週間ごとに治療を続け、12回目の2003年7月8日まで全身状態は良好に保たれ、2003年7月11日のCTでも肺転移病巣は安定していると判定されました。その後は4週に1回のペースでアルファ・ベータT細胞療法を継続しましたが、2003年10月17日のCTでは部分的な増大が認められました。2004年2月18日20回目の投与まで4週毎の治療を行い、その後2か月毎に計22回目の治療まで行いました。2004年7月初めのCTで肺転移病巣が増大し、サイトカイン療法(インターロイキン2)のため入院となり、当院の治療を終了しました。腎臓がんに対する免疫療法case24

考察

この患者さんが治療された2003年当時は、進行腎がんに関しては分子標的薬などは登場しておらず、サイトカイン療法を行うことが一般的でした。この患者さんの場合にも、サイトカイン療法(インターフェロンα)を1年間投与されましたが、副作用のため治療が中止され、アルファ・ベータT細胞療法単独で行ったところ、6ヵ月間の長期不変を維持することができました。しかし、治療間隔を延長するに従い増大し、全治療期間1年半で治療終了となり、別なサイトカイン療法(インターロイキン2療法)に移行しました。アルファ・ベータT細胞療法中は副作用もなく、QOL(生活の質)の保たれた状態でした。現在では、様々な分子標的薬が使用されており、同時併用の検討を進めています。

治療の経過

2003年1月21日
当院を初診、全身状態は良好にて、アルファ・ベータT細胞療法を開始
2003年4月25日
CT検査 肺転移巣は安定
2003年7月8日
2週毎12回目の治療を終了、全身状態は良好に保たれている
2003年7月11日
CT検査 肺転移巣は安定
その後、4週間間隔でアルファ・ベータT細胞療法を継続
2003年10月17日
CT検査 肺転移巣の部分的な増大あり
2004年2月18日
20回目の治療を行う
その後、2ケ月間隔で計22回の治療にて終了
2004年7月初め
CTで肺転移病巣が増大し、サイトカイン療法(インターロイキン2)のため入院、当院の治療を終了
 
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