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症例紹介-直腸がんに対する免疫療法

化学療法とアルファ・ベータT細胞療法との併用により、肺転移巣が消失した例(直腸がんⅣ期)

患者さん:
62歳 女性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

2004年6月、直腸がんおよび多発性両肺転移と診断され、8月には肛門機能を温存する手術を実施。手術後より化学療法(TS-1)を開始しました。なお、肺以外の転移は画像上ありませんでした。

治療内容と経過

原発巣である直腸がんの除去手術から2か月後の2004年10月、当クリニックを紹介され、ご来院。化学療法とアルファ・ベータT細胞療法を併用することになりました。
その結果、治療を開始して一か月後の2004年11月22日には肺の転移巣は消失していました(写真)。 2004年12月にはアルファ・ベータT細胞療法を終了(6回投与)しましたが、治療を実施している間も、特に副作用は認められず、自覚症状も良好でした。なお、腫瘍マーカー(CEA)も治療開始前より低下がみられ、正常範囲を推移していました。
治療終了から約4か月後のCTでも肺に異常を認めず、同じく治療終了後6か月時点での腫瘍マーカー(CEA)も正常値を維持しています。

直腸がんに対する免疫療法case22

考察

直腸がんでは遠隔転移がある場合でも、その後の腸閉塞発症を考え、原発巣を切除する場合が多いです。転移巣に対しては化学療法(TS-1)の有効性が報告されていますが、完全に転移巣が消えることはほとんどありません。この患者さんの場合は手術後のTS-1に併用してアルファ・ベータT細胞療法を行ったところ、腫瘍マーカー(CEA)はすみやかに正常化し、3ヶ月後のCTでは肺の転移巣が消えていました。これまでの当院の治療成績ではアルファ・ベータT細胞療法は比較的肺と肝への有効率が高く、この患者さんも多発とはいえ、肺の転移巣が小さかったことが治療の有効性につながっていると考えています。

治療の経過

2004年10月5日
当院を受診、アルファ・ベータT細胞療法の併用治療を開始。肝臓やその他に画像上転移はなし
2004年11月22日
CTで肺の転移巣が消失。CEAも術後より低下し、正常範囲となった
2004年12月14日
アルファ・ベータT細胞療法6回を終了。その間特に副作用はなく、自覚症状は良好
2005年3月29日
CTで肺には異常がなく、CEAも2005年6月現在まで正常値を維持している
 
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