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症例紹介-胃がんに対する免疫療法

抗がん剤治療が無効となったリンパ節再発胃がんに対して、免疫細胞治療でがんが消失した一例

患者さん:
74歳 女性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

2001年5月に胃がんで手術を受けられましたが、進行した4期の状態でした。経過観察をしていた2003年10月に腫瘍マーカーの上昇とリンパ節への転移が見られたため、抗がん剤治療(TS-1)が開始されました。一旦は腫瘍マーカーが低下し、リンパ節の腫瘍も縮小しましたが、2005年10月に腫瘍マーカーの再上昇とリンパ節への転移が再度、増大しはじめました。下痢や吐き気といった副作用が強く見られ、明らかに体重が減少してきたため、継続していた抗がん剤治療は中止されました。
2005年11月からは、漢方の服用を開始されましたが、2006年1月には、新たなリンパ節への転移が確認され、その後にさらに腫瘍の増大も認められたため、同年3月に当院を受診されました。

治療内容と経過

同年4月よりアルファ・ベータT細胞療法を、漢方療法は継続しながら、2週間間隔で6回の治療を行いました。その間、腫瘍マーカーは減少していき、同年7月のCT検査で転移していたリンパ節の腫瘍はほとんど消失しました。その後は2007年12月まで6週間間隔でアルファ・ベータT細胞療法を受けられ、全身状態および食欲ともに良好な状態で経過いたしました。この方はその後、残念ながら、たまたま発病した脳梗塞のため2008年2月にご逝去されました。胃がんに対する免疫療法stmach_cancer2

考察

有効であった化学療法が継続使用中に無効となり、また強い副作用を伴っていたため中断を余儀なくされましたが、免疫細胞治療により、QOL(生活の質)を下げることなく治療を継続し、がんの消失が見られた一例です。このように、副作用の問題などから他に標準治療が無くなっても、QOLを下げることなく、積極的に治療が行えることが、免疫細胞治療の特徴の一つと考えられます。

胃がんとは

胃の粘膜にできるがんで、ポリープや潰瘍を形成。肺がんとともに日本で罹患率、死亡率がもっとも高いがんの一つだが、消化器がんの中では大腸がんと並び治りやすいとされる。

 
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