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症例紹介-肝臓がんに対する免疫療法

標準治療に抵抗性の肺への転移がある進行肝細胞がん(Ⅳ期)に対して、免疫細胞治療単独治療で、著効した一例

患者さん:
59歳 男性 C型肝炎
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

2004年6月に肝細胞がんと診断され、TAE(肝動脈塞栓療法)と抗がん剤(エピルビシン)を実施したが無効であり、その後、肺転移も発見されたため、同年8月に抗がん剤(UFT)の内服治療を開始しました。しかしながら、腫瘍マーカーの急激な上昇と副作用(肝機能の悪化)のために断念し、同年9月より免疫細胞治療を開始しました。

治療内容と経過

アルファ・ベータT細胞療法を2週間隔で行い、2005年1月のCT検査で肝臓全体の腫瘍、主病巣の著明な縮小と肝肥大の改善がみられました。また肺にあった転移巣部位も、2005年6月にはほぼ消失し、同年7月には食道静脈瘤も消失していました。
これらの経過とともに、全身倦怠、食欲不振等のQOL(生活の質)も改善されています。肝臓がんに対する免疫療法liver_cancer2

考察

標準治療が無効で、全身状態が悪化してから行った免疫細胞治療でしたが、免疫細胞治療単独で著効し、QOL(生活の質)も改善された一例です。このように、QOLを低下することなく、あるいは向上しながら治療を続けられるため、進行がん患者でも積極的に治療が行えることが、免疫細胞治療の特徴のひとつと考えられます。

肝がんとは

9割以上は肝細胞にできる肝細胞がん。肝炎や肝硬変を由来とする発症が多い。罹患率、死亡率とも男性の方が女性の約3倍と高い。自覚症状に乏しく、局所再発が多いのも特徴。

 
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