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症例紹介-卵巣がんに対する免疫療法

再発した卵巣がんに対し、放射線療法に引き続いて免疫細胞治療を行い、寛解(がんが画像上見られなくなった)にいたった一例

患者さん:
38歳 女性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

平成12年3月に右側の卵巣に腫瘍が見つかり、手術で切除。境界悪例(良性腫瘍とがんの中間)だったため経過観察を行っていました。平成13年12月に再発が見つかったため、抗がん剤治療後に子宮と周辺臓器を手術で全摘出。ステージⅢcの漿液性乳頭状腺がんと診断されました。

その後化学療法を行い、一時は腫瘍マーカー(CA125)の値も正常の範囲になりましたが、再発が見つかったため、放射線療法を60グレイ行いました。しかし腫瘍マーカーの値は高値が続き、食事量は健常な人の3割程度にとどまり、全身の健康状態も思わしくありませんでした。同年6月に瀬田クリニック新横浜を受診。

卵巣がんに対する免疫療法ovarian_cancer

治療内容と経過

アルファ・ベータT細胞療法を2週間に1度の頻度で開始。6回終了時に画像検査にて再発部が小さくなっていることがわかりました。また、腫瘍マーカーも72→45.2→24.6と減少をたどりました。12回行った後には、食事量が健常な人の5割にまで回復し、全身状態も改善。

その後2~4週間に1回の頻度で活性化自己リンパ球療法を続け、平成16年4月のMRI検査では転移巣が見つからず、CR(完全寛解)と判断しました。

考察

抗がん剤が効かなくなった卵巣がんに対し、放射線療法に続けて免疫細胞治療を行ったところ(化学療法との併用はなし)、完全寛解が得られ、腫瘍マーカーの上昇も抑えることができました。

放射線療法が功を奏したという考え方もありますが、免疫細胞治療の開始後に腫瘍マーカーの上昇が抑えられたことから、免疫細胞治療も相乗的に作用したのではないかと考えられます。また、放射線療法後に患者さんの食欲や全身状態がよくなり、生活の質(QOL)を高めながら治療が続けられたのは特筆に値すると考えられます。

卵巣がんとは

40-60歳代女性に多く、多くはかなり大きくなるまで無症状。進行すると外から腫瘍をふれる、圧迫感などの症状があらわれる。婦人科がんの中では化学療法が効きやすいとされる。

 
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