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症例紹介-胃がんに対する免疫療法

免疫細胞治療を単独で約2年間続けて行い、寛解した(がんが画像上見られなくなった)一例

患者さん:
71歳 女性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

2003年3月ごろから疲労感や足のむくみ、貧血、食事が喉を通りにくい等の不調が見られ、同年6月に精密検査を受けたところ胃の上部にがんが発見されました。リンパ節転移もあり、画像検査にて骨への転移も疑われました(ステージⅣ)。

同年8月に、がんのためふさがっている胃の上部を切る手術を受けたのち、主治医からは抗がん剤治療を提案されましたが、患者さんは免疫細胞療法を希望しました。主治医も免疫細胞療法に理解を示し、紹介状を持って瀬田クリニックグループ(東京)を受診。

治療内容と経過

瀬田クリニックグループでは抗がん剤(TS-1)と免疫細胞療法との併用を提案しましたが、患者さんは免疫細胞療法単独での治療を希望されたため、10月よりアルファ・ベータT細胞療法を2週間おきに行いました。

1クール終了後の検査ではリンパ節への転移巣に変化はなく、「不変(SD)」と判断、以降は2カ月に1度の頻度で同療法を続け、2004年12月までにさらに6回、計12回行いました。その間も病巣に変化はなく、「長期不変(long-SD)」と判断されました。なお、画像検査では骨転移が疑われる所見が消えていました。
2005年以降は3カ月に1度の頻度で継続し、同年3月、10月にCT検査を行ったところリンパ節にあった腫瘍が消えており、「寛解(PR)」と判断された。

胃がんに対する免疫療法stomach_cancer

考察

リンパ節転移をともなった胃がんでしたが、免疫細胞治療を長期に続けることで、寛解にいたった症例です。1クールの治療後には病巣に変化のない「不変(SD)」の判定でも、その後も治療を続けることで、「寛解(PR)」が得られる例は、免疫細胞治療では珍しくありません。

なお、画像検査にて骨転移の疑われていた所見(骨集積)が、治療の経過とともに消えたのは、もともとがんによる病変ではなかった可能性も否定できません。

胃がんとは

胃の粘膜にできるがんで、ポリープや潰瘍を形成。肺がんとともに日本で罹患率、死亡率がもっとも高いがんの一つだが、消化器がんの中では大腸がんと並び治りやすいとされる。

 
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