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症例紹介-膵臓がんに対する免疫療法

手術ができない膵がんに対し、免疫細胞治療を、化学療法と放射線療法と併用しながら行ったところ効果が認められた一例

患者さん:
57歳 男性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

2001年に診断され、同年7月に手術で開腹しましたが、複数の転移が見られ(ステージⅣa)たため、切除できませんでした。

抗がん剤(5-FU)と放射線療法(50グレイ)の治療後、抗がん剤(ゲムシタビン)による治療を開始。腫瘍は、2002年10月にはやや 小さくなりました。しかし2003年4月以降、副作用が強かったため量を減らして投与を続けたところ、同年7月以降、腫瘍マーカー(CA19-9)が上昇 を続けました。2004年1月に、患者さんの希望で瀬田クリニックグループを受診。

治療内容と経過

ゲムシタビンによる治療と、免疫細胞治療を併用して治療。ゲムシタビンは3週投与+1週休薬に対し、免疫細胞治療は隔週で投与というサイクルで2回行ったところ、2月中旬に腫瘍マーカー値がほぼ半減しました。その後再び上昇したため、次に放射線療法との併用を行ったところ、同年4月から6月にかけてゆるやかに減少を続けました。免疫細胞治療は同年6月までの実施でしたが、化学療法のみのときに多かった下痢がおさまり、良好な体調を保つことができました。2005年9月末時点で病状は安定していると報告されています。

膵臓がんに対する免疫療法pancreatic_cancer1

考察

ゲムシタビンのみでは効果が持続しなかったこの例では、腫瘍マーカーの増減の様子から、免疫細胞治療及び放射線療法との併用で良好な経過が得られたと考えられます。なお、この症例の場合、放射線量の上限が70グレイのところ、実際の照射が50グレイで限界量まで20グレイの余裕があったため、放射線の追加照射と免疫細胞治療との併用が可能でした。

膵がんとは

約8割は消化液が流れる膵管に発生。男女とも60歳以降年齢とともに増加。明確なリスク要因には喫煙習慣がある。自覚症状は黄疸や背中の痛み、体重の急激な減少など。

 
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