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手術不能膵臓がんに対する新しい治療法


膵がんは、予後が極めて不良で、ゲムシタビン ( ジェムザール® ) を始めとした化学療法剤の有効性も高くはないとされている、難治がんの代表例です。
瀬田クリニックでは、この膵がんの手術不能例に対して、東京医科大学との医療連係の下、ゲムシタビンによる化学療法と、超音波内視鏡を用いた樹状細胞ワクチン療法を組み合わせた、新しい治療法を開始しました。

下の図は、その新しい治療法にアルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)を併用した治療の概略です。
通常、樹状細胞には、手術で得られた腫瘍組織を抗原として認識させて用いますが、手術不能例を対象としているため、この治療法では、抗原取り込み能力の高い未熟樹状細胞を超音波内視鏡という特殊な技術を使って腫瘍局所へ投与するのが特徴です。

体の中に入った樹状細胞は、腫瘍を取り込み、消化、分断し、抗原ペプチドとして自らの表面にがんの目印を提示し、Tリンパ球に教えてあげることにより、がん細胞を見分けて攻撃する細胞傷害性 T リンパ球(CTL)を誘導することになります。
併せて行なう アルファ・ベータ T 細胞療法は、体外で活性化した患者自身のTリンパ球を点滴で全身投与するものです。
さらに、膵臓がんの標準治療であるゲムシタビンも併用します。通常よりも三分の二程度に投与回数を少なくして行なうため、副作用も比較的に少なく済みます。
超音波内視鏡による施術とゲムシタビンによる化学療法は、東京医科大学の消化器内科で実施し、樹状細胞ワクチン療法あるいはアルファ・ベータT細胞療法については自費診療で瀬田クリニックが実施します。

膵臓がんに対する超音波内視鏡による未熟樹状細胞の投与による治療法は、これまでも名古屋大学などで実施されてきましたが、比較的長期間、がんの進行を抑え、生存期間を延長するなどの効果が報告されています。


切除不能局所進行膵がんに対する自己樹状細胞腫瘍内局注療法






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