CTL療法( CTL:Cytotoxic T Iymphocytes)

主としてがん性腹膜炎、胸膜炎などが原因で採取された腹水、胸水に遊離するがん細胞など、患者さん自身のがん細胞が利用できる場合には、これを用いてより有効な刺激を行うことが出来ます。この場合、培養初期の刺激として、Mitomycin Cなどで処理をして増殖活性を阻害した患者さんの自己腫瘍細胞による刺激を与えることで、腫瘍特異的な傷害活性を持つT細胞(CTL)が誘導できます。

また、腫瘍抗原を提示させた樹状細胞と自己リンパ球を混合培養して抗原特異的なCTLを誘導し、これをCTL療法として用いることもできます。

(採血 -> 1.リンパ球を集める)(腹水・胸水からがん細胞を分離 -> 1.増殖しないようにがん細胞を処理) -> 2.がん細胞によりリンパ球へ刺激を与える -> 3.抗CD抗体とIL-2を添加して培養 -> 4.がん細胞に特異的なCTLが増殖 -> 患者さんへ投与