最近めっきり寒くなってきました。鮮やかに色づいては散っていく落ち葉を踏みしめる毎日。
暦の上では立冬を過ぎ、早くも僅かながら雪が降り始めるころ“小雪”です。
“小雪” とは「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と暦便覧記されています。ちらほらと各地で初雪の便りを耳にするようになってきました。寒さと空気の乾燥が進み風邪などをひきやすいこの季節、体調管理には十分気をつけたいものです。
最近観た映画で“思いやり”について考えさせられるものがありました。
互いに相手を思いやる気持ちにあふれた映画で、裕福な家庭に生まれた少女と貧しい家庭で育った少年の友情物語でした。少年は母子家庭で母親は病気がちで仕事にもなかなか行けません。仕事に行けない母親が仕事を辞めさせられないようにと代わりに少年は母親に内緒で働きます。
少年は肺を患っている母親を空気のきれいな海に連れて行きたいと願っていました。そんな少年の友達の少女は、少年とその母親を思って様々な行動を起こします。最後に念願叶って少年と母親、少女の家族が一緒に海に出かけることになるのですが、 少年と母親と少女の家族が幸せそうに海で戯れる姿を見て、少女が感極まるシーンがあります。小さな女の子に相手を思いやることについて考えさせられた作品でした。
“思いやり”簡単に口にしてしまう言葉ですが、改めて言葉の意味を調べてみました。
「心をそこまで働かせる。想像する。おもいおよぼす。他の人の身の上や気持ちをおしはかって、いたわる。」人間関係で相手を思いやる気持ちの大切さはわかっていても、実際自分の人生で関わる相手に思いやりを持って接することを、ついつい相手に甘えが出て忘れてしまことも多いのが現実です。
これまで接してきた患者様からも、相手を思いやる気持ちの大切さを、身をもって教えていただくことも多くありました。
一番辛いであろう自分のことは置いといて、家族や周りの人々、そして私たち医療者にも気遣い、思いやりのお言葉をかけてくださいます。その人間としての強さと優しさ、そしてその温かさに感動したことを覚えています。
辛い状況においても、相手がどんな思いや気持ちでいるかと想像し、いたわる気持ち。たいして苦しく辛い思いも経験したことのない私が想像することは容易くありませんし、そう簡単に人の気持ちはわかるものではないと思います。しかし、相手の気持ちを少しでもわかろうとする思いがあれば、少なからず相手の思いに一歩近づくことに繋がると思います。
決して簡単なことではありませんが、私もいつか思いやりの大切さを身をもって教えてくださった方々のように、思いやりの心を持った、強くて温かい人になれたらと思っています。