×閉じる

当院と連携している全国の医療機関

×閉じる

症例紹介-肺がんに対する免疫療法

化学療法と免疫細胞治療により、長期にわたり再発が抑えられた一例

患者さん:
41歳 男性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

1999年5月、左側の首のリンパが腫れたため検査したところ、左肺の腺がんと診断されました(病期はT4N3M1)。同年7月に瀬田クリニックグループ(東京)を受診。

治療内容と経過

化学療法と免疫細胞治療の併用による治療を行うことになりました。化学療法はシスプラチンとパクリタキセルを4週間間隔で、免疫細胞治療はアルファ・ ベータT細胞療法を2週間間隔で行ったところ、1999年9月の胸部CTでは部分的に腫瘍が消え、12月の胸部CTでは肺の腫瘍は完全に見られなくなりました。

その後4週間間隔でアルファ・ベータT細胞療法とカルボプラチンによる化学療法を行いましたが、2000年10月に再び肺に腫瘍が見つかり、リンパ節の生検で腫瘍細胞も見つかりました。

そのため抗がん剤を変更しながらアルファ・ベータT細胞療法との併用を続け、2000年12月からはリンパ節への放射線療法も行いました。 リンパ節の腫瘍はほぼ消えましたが、右肺の腫瘍はできたり消えたりを繰り返しました。2003年からはゲフィニチブ(イレッサR)という抗がん剤による治療も行いまし た。

アルファ・ベータT細胞療法は2003年12月で終了し、経過観察を行っています。肺がんに対する免疫療法test3

考察

腺がんのような非小細胞性の肺がんに対しては、免疫細胞治療のみでは今のところ、必ずしも十分な治療効果が得られているとはいえません(長期不変を含めた有効率17.2%、奏効率4.7%)。

しかし一方で、化学療法等の他治療と併用すると、手術後の補助療法(再発予防)としての有効性が報告されています。この症例においても、免疫細胞療法、化学療法、放射線療法を組み合わせた「集学的治療」が、長期にわたりがんの進行を抑えることにつながったと考えられます。

肺がんとは

扁平上皮がん、腺がんなどの種類があり、この2つで肺がん全体の約8割を占める。扁平上皮がんは喫煙との関連が深く咳、血痰等がおもな自覚症状。腺がんは非喫煙者もかかり、早期には自覚症状がないのが特徴。

 
このページの先頭へ