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症例紹介-肝臓がんに対する免疫療法

免疫細胞治療で腫瘍が半分以下まで縮小した一例

患者さん:
82歳 男性 HVC抗体陽性
治療法:
アルファ・ベータT細胞療法

治療までの経緯

1993年に肝がんと診断、手術で切除しましたが10年後の2003年、画像で腹部に約7cmの腫瘍があることがわかりました。腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-Ⅱ)も上昇していたため、肝細胞がんの再発と診断されました。

治療内容と経過

連携医療機関である医療法人隆徳会 宮崎鶴田記念クリニックにて、免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)と肝動注化学療法を併用した治療を行いました。2003年6月にアルファ・ベータT細胞療法を行ったところ、腫瘍の大きさが約4cmまで小さくなりました。さらなる効果を期待し、日をおいて動注(エピルビシンとMMC)を行いました。

その後はアルファ・ベータT細胞療法のみを計6回行い、3カ月足らずで腫瘍の大きさは約3cmまで縮小。6回終了後の画像検査ではさらに小さくなっており、ほとんどが壊死にいたったと判断されました。

また、腫瘍マーカーも治療開始110日後には正常値となり、2005年6月の時点で再上昇は認められていません。

肝臓がんに対する免疫療法liver_cancer

考察

免疫細胞治療と骨髄破壊のない化学療法の併用を繰り返すことで、体内の腫瘍を攻撃する免疫力が高まることは海外の研究でも報告されています。この症例でも、まず免疫細胞療法で腫瘍を小さくし、追い討ちをかけるように動注を行うことで、腫瘍のさらなる縮小と再発抑制が得られたものと考えられます。

肝がんとは

9割以上は肝細胞にできる肝細胞がん。肝炎や肝硬変を由来とする発症が多い。罹患率、死亡率とも男性の方が女性の約3倍と高い。自覚症状に乏しく、局所再発が多いのも特徴。

 
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